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第2回美作・後山24時間リレーマラソン(個人の部)

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今回、24時間マラソンというものに初挑戦する。

この24時間マラソンというのは、タイムを競うのではなく、24時間走ってその距離を競うという、いわゆる「耐久レース」だ。

今大会、種目は3時間、6時間、24時間があり、それぞれにチームとシングル(個人の部)がある。

もちろん出場するのは24時間シングル。

萩往還250㎞で40時間以上走ることには慣れているので、24時間走り続けること自体には不安はない。

問題は、同じコース(1周1.7㎞)を延々とは走り続け、また目指すべき「場所としての」ゴールがないということが、精神的にどれだけキツイかということだ。

「リタイヤ」という概念はないので、走ろうが、歩こうが、寝ようが、また嫌になったらいつでもやめることも出来る。

逆に、そういう状況の中で最後まで走り続けることが出来れば、精神的にもっとタフになれるんじゃないか・・・なんていう思いから出場を決めた。

あと、普通のウルトラのレースでは「前半飛ばす」ということがリタイヤが怖くて出来ないけど、それを試すことも出来そうだし・・・。

まぁ、兎にも角にも初めての24時間走なので、失敗を恐れずイロイロ試してみようと思う。

【作戦】

24時間走では、「走力」だけでなく「作戦」が大事というのをよく聞くが、初参加なのでまるで見当も付かない。

とりあえず目標なく24時間走り続けるのは精神的に辛いので、あくまで「目安」としての目標を設定することにした。

まずは距離目標は175.7㎞。
これは萩250㎞での「宗頭文化センター」までの距離だ。

まぁ、昨年の優勝距離が確か180㎞チョットなので、僕の実力からすると高すぎだろうけど^^;

次に順位。

普段のウルトラでは「相対的な順位」というものは全く気にしていないのだが、今回はしっかり上位入賞(8位以内)を狙って、他のランナーとの駆け引きを楽しもうと思っている。

あとペースとしては、前半突っ込み型のイーブンペースを予定。

前半100㎞を可能な限りサブ10に近いペースで走り、残った時間で距離を積み上げるというもの。

前半飛ばすことにより、常に順位争いに絡みモチベーションを維持する作戦だ。

もちろん「睡眠」の予定は無し、エイドでの休憩も可能な限りしないつもり。

な~んて、いろいろ策は練ってはみたが、コース・天気・身体の状態に臨機応変に対応することが重要になると思う。

【コース】

今回のレース、このタフなコースの説明抜きでは語れない。

てことで、先にコースを紹介します。

下記の写真は、レース中19時過ぎにコースを周回する際に撮ったもの。

1周1.7キロの間に、高低差40mと15mの2つのアップダウンを越えなければいけない、超タフなコース。

まるでクロスカントリーランのようだった^^;

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↑スタート地点(周回の起点)周辺を振り向いて逆から撮影。
   右側の白いテントは、ランナーの荷物置き場。

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↑スタート直後の登り坂。
   右からランナーが合流してくる。

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↑この辺りまでは緩い勾配。

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↑さらに登る。勾配が急にキツくなる。

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↑坂を登り切って右折。

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↑数少ないフラットな直線区間。150mくらい。

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↑フラットな直線が終わると、左折し、再び坂を登る。

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↑この坂もかなりの急勾配。
   坂を下ってくる選手と合流する区間。

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↑さらに登る。ずっと前に見えるスタッフが座っている所を左折。

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↑大きな空き地の周りを、グルッと時計回りに走る。
   コース上、もっとも長いフラットな区間。

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↑周回を終え、再び坂に戻り左折。

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↑丘の公園へ向かう坂を登る。
   かなり勾配がキツイ。

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↑坂を登り切り右折。左側に見える建物はトイレ。

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↑丘の上の公園を横切る。
   芝生が脚に優しいが、雨が降ると泥濘んで走りにくい。

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↑公園を抜け右折し、駐車場の周りを進む。
   ここも数少ないフラットな区間。

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↑駐車場を抜け、車道を横切る。

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↑ここから少し登り、コース上最高地点に向かう。
   勾配はキツくない。

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↑坂を登りきり、長い下り坂。
    緩やかな長い坂でスピードに乗りやすく、ここでいかに時間を稼げるかがポイント。

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↑坂を降りきり、右折し車道を横切り、さらに右折。

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↑すぐに左折

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↑数十メートル進む。

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↑一瞬、キツイ坂を下る。
   この切り返しは注意しないと、脚を壊す。

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↑オフロードに入る。
   雨が降り水が貯まると、沼と化す。

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↑オフロード途中、階段を横切る。

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↑オフトードを抜け、道に合流し左折。

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↑すぐに左折し、坂を下る。

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↑この下り坂は勾配がキツく、飛ばし過ぎると脚を壊す。

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↑坂を下り左折すると、スタート地点が見えてくる。

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↑が、このままスタート地点へは戻れず、さらにもう一つのアップダウンを越えなければならない。
ここを左折。

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↑木々の間を抜ける。
  昼間は日光を遮ってくれて涼しい。

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↑道なりに右折し進む。

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↑ここを左折し、坂を登る。

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↑ほんの少しの登り坂だが、登山道のような勾配。

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↑登りは続く。

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↑坂を登りきり、右折。

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↑ここから下り坂になるが、峠直後の下り坂は路面が極端に右傾しているため、何度も走っていると脚を壊す可能性あり。

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↑右傾した路面の坂を下り、右折。

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↑ここからの下り坂は、傾斜も緩く飛ばしやすい。
   途中、右側にトイレあり。

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↑さらに下って行くとスタート地点が見えてくる。

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↑右側にタイムの電光掲示板、左側は大会本部。

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↑この緑のラインを越えると、ゼッケンに付いているセンサーで、周回やタイムが自動計測される。

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↑コース上、唯一のエイド。
   常に水はあるのでドリンクの心配はないが、食料は不足気味。

と、コースはこんな感じ。

とにかくキツイコースで、まさにクロスカントリー。
どう考えても、「普通の」24時間走のコースじゃない(笑)

1周走って55m(40m+15m)の獲得標高。
ってことは、今回93周走ったので、計算すると5,115mの標高を越えたことになる??

【スタート前】

朝6時に出雲を出発、9時半頃に現地に到着。

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受付を済ませ、スタート地点近くの荷物置き場にクーラーボックスを置き、自分のビットイン場所を確保した。

開会式前、突如スコールに見舞われたがすぐに晴れてきた。

天気予報では午後から雨ということらしい・・・なんだか荒れそうな予感。

車に戻り着替えを済ませ、11時からの開会式&協議説明会に参加。

周りには、昨年のトップ選手や、サハラマラソン、スパルタスロンなランナー達が居る。
う~ん、見るからに強そうだ。

いろいろ話を聞いてみたいが、24時間もあるのでレース中に話しかけるとしよう(笑)

【スタート】

昼12時ジャストに、3時間、6時間、24時間の各部一斉にスタート。

初めてのコースなので、まず一周目はコース確認のつもりで走った。

アップダウンばかりのコースを、9分チョットで1周1.7㎞を終える。

「起伏がある」とは聞いていたが、まさかここまでアップダウンがキツイとは・・・まるでクロカン。
(24時間走って、トラックみたいなところをグルグルと走るイメージだったのに。)

2周目も同じペースで走ってみたが、このペースじゃ24時間も脚が持ちそうもないので、登りはペースを落とし、その分フラットと下りでペースを上げることにした。

心配していた雨はすっかり上がり、カンカン照り・・・あ、暑い。
スタート時の気温は34度とのこと。

暑い昼間はペースを抑えて、日が落ちてからペースアップすれば楽に走れるのだが、そうすると上位争いに絡めない。

今回は「耐久レースの駆け引き」を楽しむ事も目的の一つなので、この暑さは耐えてるしかない。

【2時間経過】10位

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↑僕のゼッケン番号は「37」

2時間毎に、スタート地点付近に順位と周回数が掲示される。

現在10位、上位入賞するには8位までに入らなければならない。
まぁ、まだ始まったばかりなので、今の順位は参考程度。

リレーの部はともかく、個人の部のトップ数人がものすごい勢いで走っている。

まさか、このスピードのまま24時間走るのは無理だろう。

前半飛ばして後半抑える作戦なんだろうか。

あるいは、夜は寝るために昼間に距離を稼いでいるのか。

各ランナー毎に作戦が全く違うというのが、24時間走の面白いところだ。

アップダウンと暑さのせいか、2時間走っただけにしては疲労感が強い。
もう少しペースを抑えていこう。

途中、ゲリラ豪雨のような雨が降ってきた。
顔や腕に当たる雨粒が痛いくらい。
(雹も交じってる?)

水たまり、泥濘・・・靴はグショグショで、道のコンディションも最悪。

でも、炎天下の暑さから逃れることが出来るのは正直助かる。

その後も、雷を伴いながら降ったり止んだりを繰り返していたが、次第に収まってきた。

【4時間経過】9位

1つ順位を上げたが、前後のランナーとほとんど差はない。

まだ誰をマークすればいいか分からないので、今はこの位置をキープ。
皆が疲れてくる夜間走で勝負だ。

17時頃、3度目のスコール。

夜にコレが降ったら最悪だろうなぁ・・・。

【6時間経過】9位 30周

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6時間の部が終了し、コース上は24時間の部のランナーのみとなった。

順位表を見ると、自分の順位は変わらず9位のままだったが、序盤に猛スピードで飛ばしていた「40」さん(※)が、気が付けば8位まで落ちてきている。

(※大変失礼ながら、ランナーさんはゼッケン番号で呼ばせていただきますm(__)m。以下同様)

周回数も同じで、通過時間の差だけとなっていた。

ここは頑張らなきゃ!

と、他のランナーたちが弁当(夕食)休憩してる中、お弁当をパスし、ゼリー系の栄養食を食べながら走り、コッソリ(?笑)距離を稼いだ。

このあたりからだったろうか、スタートから快調に飛ばしていた昨年優勝者の「21」さんが脚を引きずってペースがガクンと落ちている。

逆に、スタートから6時間経過し、皆それなりにペースダウンする中、全くペースの落ちない数名のランナーが目立ってきた。

学生ランナーの24さん、スパルタスロンランナーの47さん、赤いシャツの34さん、淡々と距離を刻む31さん、同じ出雲市から参加の26さん。

きっと皆上位争いに絡んでくるランナー達だろう。

24時間マラソンは、まさに「サバイバルレース」。

他のランナーが「疲労、故障、不調」等でペースダウンする中で、いかに最後まで調子を崩さずにペースを維持出来るかがポイントとなる。

「他のランナーが潰れてペースダウンするのを虎視眈々と待つ」

というと、何だか不謹慎なように思えるが、耐久レース(24時間走)ではこれこそが勝負の要なのだ。

日が落ちて、辺りは薄暗くなり始めた。

ここから長い長い夜間走に突入する。

【8時間経過】7位

ついに入賞圏内(8位以内)に入った。
夕食の弁当をパスして走ったのがよかったのか(笑)

足元が見えにくくなってきたため、ヘッドライトを装着。

夜間走に入ったとはいえ、まだまだ他のランナーは元気だ。

ただ、ずっとトップをキープしていた「24」さんに異変が起こっていた。
今までは上り坂をものともせずガンガン登っていたのに、登りに歩きが入りだしている。
フラットや下りでのペースは維持しているので、省エネ走法に切り替えたんだろうか。

実はこの24さん、確か昨年の芦屋浜ウルトラで最後まで上位争いに絡み、すばらしい走りをしていた。

金髪で小柄な若い学生ランナー、鋭い眼差しが印象的で記憶に残っている。
(後に話しかけてみたら、やはりそのランナーさんだった。)

【10時間経過】7位?

順位は忘れたが、確か変動無かったはず。

夜の10時を越え、本格的な夜間走に突入。

コース上、所々ライトで照らしてくれているのでヘッドライトも要らないほどだ。

それにしても、坂を登り切った丘から見上げる星空がメチャメチャ綺麗!!

ロッジにでも泊まって、ウッドデッキに寝そべって、のんびり星空観察でもしたいなぁ・・・なんて妄想してみる。

走り出して10時間経過しているが、脚はすごく軽い。

登りで歩き、フラット・下りで飛ばす・・・というのが、使う筋肉を分散し、走りながらもうまく疲労回復出来ているのかもしれない。

途中、大阪から参加の「22」さんと話しながら進む。
話をするだけで、キツイ坂も何だか楽しく思えてくるのが不思議だ(笑)

【12時間経過】6位

ついに6位に浮上。

僕のペースは変わらずだが、どうやら僕より上位にいたランナーが休憩に入ったようだ。萩250ランナーとして、夜間走では負けていられない!(笑)

随分前から左足の親指の爪が浮いてきて痛み出していたのだが、それを無意識にかばっていたのか、左足小指に肉刺が出来てそれが水膨れになっているようだ。

痛い・・・・とにかく痛い。

そのまま走り続けようと思っていたが、痛みに我慢しきれなくなって、自動販売機で洗浄用に水を買い、肉刺を処置するため荷物置き場にピットイン。

ゼッケンの安全ピンの先で水膨れを刺して潰そうと思ってたが、シューズと靴下を脱いでみると、既に潰れていた。

Asi

ペットボトルの水で傷口の泥を綺麗に洗い流し、ズレた皮を戻し、その上から絆創膏を貼った。

ついでに浮いた爪をテーピング手固定し、再度靴下を履こうとしたが、テーピングのせいで上手く足が入らない。

やっとのことで靴下を履き終え、渇いたシューズに履き替えた。

と、モタモタしているうちに20分以上経過してしまったので、右足のシューズは履き替えるのをやめて、そのまま再スタート。

全く同じシューズを交換用に準備しておいてよかった~(笑)

20分も休憩したせいか、嘘のように脚が軽くなっていた。
まるで今走り出したかのよう。

一気にペースアップして距離を稼ぎたいが、ここで調子に乗ると必ずツケがまわってくるので、我慢してペースを抑えた。

【14時間経過】6位 58周

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さっきのタイムロスで順位が下がったと思っていたが、かろうじで6位をキープ。

が、7位の「33」さんが同周で6分差、すぐ背後まで迫ってきている。

現在深夜2時。

暗闇に紛れて淡々と距離を刻む。

ここで100㎞通過。

結局14時間以上もかかってしまった。
「100㎞まではサブ10ペース」という目的はどこへやら(笑)

まぁ、このコースでは仕方ないか。

【16時間経過】6位

順位はキープ。
「33」さんの猛追から何とか逃げている状態だ。

前半ずっとトップを走っていた学生ランナー「24」さんが、ついに脚を引きずりだした。それでも歯を食いしばって進んでいる。

さすがに脚に疲労が溜まりだした。
登りがキツイ。

フラットでは、歩くより走っている方が脚が楽に感じる。
使う筋肉が全く違うということか。

この「ラン&ウォーク」というのは、萩250㎞でも有効だろう。

「疲れてから歩く」では意味がなく、「疲れる前に歩きを入れて、ランの筋力を温存・回復させる」というのが大事なんだろうなぁ。

少し眠くなってきたので、ここで今回初めて持ってきた「カフェイン入りの栄養ゼリー」というものを食べてみた。

多少元気が出たような気がするが、約1時間後恐ろしいくらいの倦怠感が身体を襲ってきた。

倦怠感は30分くらいで収まってはくれたが、このままだとヤバかった・・・。
レース本番で、慣れないものを口に入れるもんじゃない(-_-;)

朝5時前から少しずつ空が蒼み掛かってくる。

もうすぐ夜明け・・・萩でもそうだが、この時間はなぜかテンションが上がる(笑)

【18時間経過】6位 72周

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すっかり夜が明けた。

順位もキープ。
7位の「33」さんとも2周の差が付けることが出来たが、まだまだ油断は出来ない。

「24」さんが5位まで落ちてきていた。たった2周の差だ。
完全に脚を壊してしまっているようで、フラットでもペースダウンしている。

このままペースを維持して、あと2回抜かせば5位に上がれる。

残酷なようだが、これが「耐久レース」。

7時過ぎあたりで、抗えないほどの疲労感が襲ってきた。
怠くて脚を前へ出す気になれないほど。

丘の上のベンチで6分ほど寝転がって脚を上に上げていると何とか収まった。

それにしても上位3人「26」「31」「34」の走りがスゴイ!
ここまで、登り坂でも殆ど歩いているのを見たことが無い・・・。

【20時間経過】6位

7位の「33」さんとは、1周差をキープ。
同じくらいのペースで走っているようだ。

5位の「24」さんとは、同周の20分差まで縮まっている。

故障してペースダウンしているため、その後すぐに追いつくことが出来た。

「24」さんとは話をして以来、すれ違う度に声を掛け合っていたが、追い抜かす時だけは何となく声を掛けることが出来なかった。

しかしこの学生ランナーさん、脚が壊れてもなお諦めず前へ進んでいる。
すごい根性だ。

皆がペースダウンしている中で、一人ものすごいペースで走っているランナーがいた。

ゼッケン番号を見ると「45」、確か8位のランナーだ。

既に何度も追い抜かれた。

このままのペースで追われると、いつかは捕らえられそうだ・・・マークしなきゃ。

【21時間経過】5位

ここから1時間ごとに順位が掲示される。

「24」さんを抜かし、ついに5位に浮上。

とはいえ、5位~7位の差は1周以内。

しかも、8位とは5周ほど差があるが、8位のランナーはこの数時間ものすごいペースで走っている、あの「45」さん。

あと3時間、このまま逃げ切れるのか・・・。

【22時間経過】5位(84周)

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6位、7位とは1周差、8位とは4周差。

「33」さんとはずっと同じ差をキープしている感じだが、8位の「45」さんとは確実に差が縮まってきている。

あのスピードで追われると、2時間もあれば4周差なんて簡単にひっくり返りそうだ。

気が付けばギラギラと日が差してきた・・・暑い・・・。

この1時間で「45」さんに何度も抜かれた気がする。

疲れてぼ~っとしているせいか、ペースの計算がうまくできない。
もしかしたら、既に6位に落ちてるんじゃないだろうか??

途中、4位のスパルタスロンランナーの「47」さんとお話しした。
5位の僕とは10周近く差が開いているため、慌てた様子はなく、のんびり歩いている。

47さん曰く

「このコース、スパルタスロンよりキツイよ!」

とのことだった。
あのスパルタスロンよりキツイなんて・・・そりゃキツくて当然なわけだ。

【23時間経過】5位

残り1時間。

順位掲示を見ると、まだなんとか5位をキープしていた。

「45」さんは6位まで上がってきており、しかも同周回・・・抜かれた時点で順位が下がってしまう。

とはいえ、あの「45」さんの猛スピードに対抗する力はもう残っていない。

半ば5位は諦め、7位の「33」さんに抜かれないようにしなきゃ・・・なんて考えていた。

上り坂に差し掛かり歩いていると、後ろからヒタヒタと足音が。
チラッと振り返ると、やはり「45」さんだった。

「うわ、ついに来たか・・・」

登りでは歩いているようだったが、この先のフラットで抜かれるだろうなぁ。

フラットに入ると、案の定「45」さんが後ろから抜かしにかかってきた。

が・・・あれ?

さっきまでのハイペースは見る影もなく、ぱっと見でも分かるくらいペースが落ちている。

ここ数時間、猛スピードでコースを駆け抜けたせいで、さすがに疲れが出たんだろう。

ここが勝負どころ!! 考える前に脚が動いた。

一気にペースアップし、すぐに「45」さんを抜き返し、抜き返した後もさらにペースアップしてみる。

ここは見渡しの良い空き地を周回する区間で、前後のランナーとの差がよくわかるため、45さんの「追う気力」を削ぐためにも、サングラスを掛け表情を隠しながら、元気な振りをしてペースを上げた。

暑い・・・息が苦しい・・とにかくメチャメチャ苦しいが、ここは勝負しなきゃ!!

フラットが終わり、丘へ向かう急坂に差し掛かった。

今までずっと歩いていた上り坂だが、今だけは走って駆け上る。

泣いても笑っても後1時間、絶対に逃げ切ってやる!!

その後もほとんど歩くことなく、この周回を終える。

次の周回もペースを落とさず駆け抜ける。

なんとラップは11分チョット。

ここ数時間、だいたい1周17分ラップ(速くて14分、遅くて20分くらい)だったのに、自分でもビックリするほどのペースアップだ。

が、さすがに無理なペースアップのせいで疲れが出てしまい、次の周回の上り坂は駆け上がることは出来なかった。

もうこのまま歩いてゴールしたいが、「45」さんはまだ走っているだろうから、ここで気を抜いてペースダウンすると、再び追いつかれてしまう。

周回を終え、スタート地点に戻り時計を見ると、競技終了(正午12時)まであと20分程残っていた。

この大会、24時間経過した時点でスタートラインを超えていれば、その周回は最後まで走らせてもらえる。

つまり、次の1周を20分以内で走れば、さらにあと1周走れることになる。

いや、今はそんなことは正直どうでもよく、とにかく5位を死守することだけしか頭になかった。

結局14分ほどで周回を終え、ラスト1周走る権利を得た。

「45」さんの位置は確認できないが、再び元気になってあのスピードで猛追されたらひとたまりもないので、何度も何度も振り返りながら、残る力を振り絞って思いっきり走る。

丘へ続く坂を登り切ったところで後ろを振り返ってみたが、追ってくる気配はない。

さすがにもう大丈夫だろうと思ったが、ここで気を抜くと一気に疲労が押し寄せて脚が止まってしまいそうなので、苦しいがそのままのペースを維持して走った。

坂を下り、さらに2つ目のアップダウンを越え、ゴール手前の最後の下り坂に差し掛かる。

何度も何度も通過した周回の起点が見えてきた。

が、これまでと違い、今はゴールテープが張ってある。

坂を下る勢いのまま駆け抜け、ゴールテープを切った。

【ゴール後】

レース中に仲良くなったOさん、Mさんと記念撮影。

その後、リレーの部の表彰の後に、個人の部の表彰式が始まる。

上位3人(うち一人はOさん)は180㎞を越えていた・・・す、凄すぎる・・・。

僕は93周(158.1㎞)だったが、頑張って死守した「5位」とい順位が本当に嬉しかった。

Hyousyou

嬉しさのあまりチョット緊張気味(笑)

Hyousyou2

僕の表彰が終わり、6位の「45」さんが表彰される。

同じ93周だろうなぁと思って聞いていたら、「90周」・・・ナント3周も差が開いていた。

え??なんで??

順位の掲示を見たときに、慌てていて他のランナーのところを見てしまったのだろうか?あるいは、最後の1時間は周回は休んでいたとか?

結局理由は分からないままだが、最後までスリリングなレースを楽しませてくれた「45」さんに、心の中でお礼を言った^^

表彰式も終わり、お風呂へ行くため一車に戻ると、いきなり疲労が襲ってきて動けなくなった。
そのまま車の中で20分ほど休憩。
(一緒にお風呂に行こうって言ってくれていたのに、Oさん、Mさん、スミマセン^^;)
その後、なんとかお風呂に辿り着き、お湯の中で一休み。

お風呂から上がると、ちょうど学生ランナーのNさんが着替えていたので暫しのお喋り。

聞くと、走り始めてそれほど間もなく、この24時間走もフルマラソンの練習の一環で参加したとのことだった。

練習の一環と言いながら、脚を壊しても最後まで止めることなく走り続けて、8位入賞を果たすとは・・・なんとも根性のある若者だ。

風呂から上がり、車の中で2時間ほど仮眠した後、帰路についた。

Syoujou

Medal

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コメント

初めての24時間走で、5位入賞おめでとうございます。
しかし、とんでもないコースでしたね~。
24時間走って、会話をしながらうだうだ(笑)走るのが楽しみでもあるんですが、並走できるようなところは、わずかだし、、、。

レース後、足の方は大丈夫ですか?
私は、趾を痛めて、先週、休走になってしまいました(>_<)。

>ナナクンさん

ありがとうございます~ヽ(´▽`)/

ナナクンさんも、3位入賞おめでとうございます!

し、しかも180㎞超とか・・・凄すぎですw(゚o゚)w

クロスカントリーランのようなコースでしたよね^^;

走る前は「周回コースって飽きるんじゃないか」なんて思ってましたが、飽きる余裕が無いくらいキツかったです(笑)

脚は意外にダメージはなく、すぐに走リ出すとが出来ました。
それより、ウェア擦れの生傷が酷くて辛かったです><;

踵、大丈夫ですか??
ゆっくり休んで、しっかり治してくださいね^^

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