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赤穂ウルトラマラソン 100㎞

萩往還250㎞のゴールからちょうど2週間、今年も赤穂100㎞ウルトラマラソンに出場する。

昨年は、5月初に「萩往還250㎞」、2週間チョット空けて「赤穂100㎞」、その1週間後に「えびすだいこく100㎞」と殺人的なスケジュールの中
赤穂ウルトラでは100㎞の自己ベストを更新し、サブ9.5(9時間26分23秒)を達成。

が、その1週間後のえびすだいこく100㎞では、さすがに疲労が溜まっていたのか、後半は脚(というか全身)が攣りまくってしまい、フラフラになりながら11時間40分もかけてゴール^^;

えびすだいこくの練習として赤穂に参加したつもりが・・・全く逆の結果になってしまった(笑)

そんなこともあって、今年は赤穂100㎞はパスし、萩往還250㎞後はえびすだいこく100㎞に向けてしっかり調整するつもりが、エントリーが遅れてしまいまさかの定員オーバー・・・^^;

てことで急遽予定を変更し、今年も赤穂100㎞に参加することとなった(笑)

さて、この赤穂100㎞マラソンといえば周回コースが特徴。
公園内の1周5キロの周回コースを、20周しなければならない。

Akou_ultra

「ランニングの旅」というウルトラマラソンの醍醐味を味わうことは出来ないが、オールフラットなコースなのでタイムが狙いやすいということと、周回コースなので他のランナーとの駆け引きが楽しめるという「駆けっこ」としての楽しみはある。

逆に言うと、調子が悪くタイムも狙えず、順位争いの駆け引きからも脱落してしまうと・・・地獄の周回しか残らない(笑)

そうならないためにも、今回も自己ベストを狙って、他のランナーとの駆け引きを楽しみながら走ろうと思っている。

いや、どうせならいつの日か「サブ9」を達成するために、今何が必要か(足りていないか)を見極めるためにも、たとえ後半潰れようとも、前半から積極的に飛ばしていこうと思う。

【萩250㎞後の2週間】

萩往還250㎞が終わり、その3日後から走り始めたが、ほとんどジョグ程度。
骨盤のバランス調整と、疲労抜き、浮腫み解消が目的のランニング。

本格的に走り出したのは、ちょうど1週間後から。

とはいえ、その時はもう赤穂100㎞の1週間前なので、峠越え25㎞ランで脚に刺激を与えたくらいで、しっかり休足を取り入れ回復重視で過ごす。

レースの5日前くらいにはすっかり萩の疲労から回復し、故障も疲労感も全くなし。

スピード練習は全くできなかったが、2週間しかないので回復重視ってことでしょうがないだろう。

てことで、脚は順調に回復したものの、内臓の疲労は簡単に解消するものではなく、萩往還後ずっと身体の芯が重い感じがする。

それと睡眠不足。
ここ数日、なんだか睡眠が浅く、夜中に何度も目が覚めてしまう。

まぁ、そんな細かいことは走り出してしまえば(いつものように)どうでもよくなるので、大して気にはしていないケド(笑)

【スタート前】

レース前日、14:00前に出発し、赤穂の受付会場に到着したのが16:50。

前日受付は17時までなので、ギリギリセーフ。
(当日受付でも全く問題ないので、無理して前日に受付を済ませる必要はなかったが・・・。)

Akou2

ホテルに帰り、21時には消灯。
が、すぐには眠れず、眠ったのは23時くらい?

次の朝、早朝3時に目を覚まし、ホテルで着替えを済ませ、途中コンビニで補給用のジュースを買い、会場へ到着したのが4時頃。

この大会れは補給用のドリンク等を自分で準備出来るので、小さなクーラーボックスに氷とジュースと補給用の食料(エネルギーゼリーとスポーツ羊羹)を入れ、スペシャルテーブルにセッティング。

Akou1

少し肌寒いが半袖で寒いほどではないので、防寒用の「ごみ袋」をかぶるのはやめた(笑)。

【スタート】

100㎞の部、朝5時スタート。

走り出しの脚は軽い。調子はよさそうだ。
気候も少し肌寒いくらいで、ランニングにはちょうどいい。

周りのランナーにつられ、最初の1キロは4分50秒くらいで入ったが、キロ5分のペースに戻す。
行けるところまではこのペースを維持しようと思う。

【10㎞】ラップ0:50/累積タイム0:50 (昨年 0:51/0:51)※以下同様

昨年より1分速い・・・がほぼ誤差程度。

脚の調子は良く、疲労感は全くなし。

発汗もほとんどなし。

記録が狙えそうな予感!

【20㎞】0:51/1:41(0:53/1:44)

この10㎞でさらに2分のアドバンテージを稼ぐ。

左足股関節に違和感があるが、これは走っているうちに解消するだろう。

それにしても空気が冷たく走りやすい。
ずっとこの気候が続いてくれたらいいなぁ。

途中トイレに寄って2分ほどロス。
(周回コースはトイレに困らないのがいい^^)

20㎞を過ぎたので、この先は5キロの周回ごとに、スポーツ羊羹、エネルギーゼリーの補給をすることにした。

【30㎞】0:54/2:35(0:54/2:39)

トイレのロスタイムもあったせいで、この10㎞は昨年と同じラップ。

少し脚に疲労感が出てきているが、張りがあるわけでもないので全く問題なし。

30㎞を越え、キロ5分は維持できず。
今はキロ5:20前後が無理のないペースというところか。

涼しいうちに脚を使ってペースアップすべきか迷ったが、今のペースでも十分記録は狙えるはず。

もう少し様子を見よう。

【40㎞】0:55/3:30 (0:59/3:38)

さらに貯金を稼ぎ、8分まで増えた。
このままゴールまでキロ6分ペースで走ってもサブ9.5は達成できる。

脚の調子は悪くない。
この調子だと、サブ9狙える!!
(と、この時は本気で夢見ていた・・・)

時刻は8時半を越え、太陽の光がジリジリと肌を照らしだした。
発汗量が増え、水分補給のためエイドでのロスタイムが増えてきている。

その分ペースを上げようと思ったが、思うようにペースアップ出来ない。
脚に疲労感は全くないものの、身体がいうことを聞いてくれない。

キロ5分10秒くらいまで上げても、すぐにキロ5分40秒を越えてしまう。

まぁ無理をしてペースアップ出来なくても、「キロ6分を切るペース」さえ維持できれば、自己ベストは確実。
フラットなコースなので、多少疲れていてもこのペースは維持する自信はある。
(と・・・この時は思っていた。)

【50㎞】1:00/4:30(1:00/4:38)

エイドでのロスタイムのせいもあって、このラップも昨年と同じ。
8分のアドバンテージも維持している。

50㎞通過タイムが9時間30分。
てことは、この前半50㎞と同じペースで残りの50㎞を走らなければ、サブ9には届かない。

う~ん、サブ9を狙うには、やはり最初からもう少し脚を使って、前半50㎞を4時間15分くらいでパスしなきゃダメなんだろうなぁ。

とはいえ、まだ自己ベスト更新のペースは保っている。
9時間15分、ここを目標にしよう。

時刻は9時半を過ぎ、空気はカラッと冷たいものの、さすがに暑さを感じ始めた。

汗の量はそれほど多くはないが、塩分の濃い汗をかいているようで、腕や顔が吹いた塩でザラザラしている。
唇の周りを舌でなめると、苦いほど塩っ辛い。

これは、まだ身体が「夏季の発汗」に順応しきっていない証拠。
実際、真夏にダラダラ流す汗はほとんど塩味がせず、身体にも塩はふかない。

発汗量に関係なく、塩分補給には気を付けなきゃ。

10時になると、他の部(50㎞、30㎞、10㎞)のランナーがスタートし、多くのランナーでコース上が賑わってきた。

この頃からだったろうか、徐々に異変が出始めた。

「あれ?なんでだろ?ペースが上がらない・・・」

脚は多少疲労感はあるものの痛みも張りもないのに、気が付けばペースが落ち、GPSウォッチの表示がキロ6分をオーバーしている。

疲労しきったウルトラの後半でも、フラットな区間ならキロ5分40秒前後で走る自信があったのに、今はそれが出来ない。

計算外の大失速。

「エネルギー切れか?」

と思い補給を大目にするが、全く変わらず。

そのままズルズルとペースが落ち、キロ6分30秒を維持するのが精一杯な状態になってしまった。

エイドの補給時、立ち止まる時間を増やしてみても、回復せず・・・。

一体何が起こってるんだ。

【60㎞】1:07/5:37(0:59/5:37)


50㎞台で一気にペースダウン、1時間7分もかかってしまい、ついに昨年の通過タイムに並んでしまった。

昨年はここからペースアップ出来たが、今はそれどころではない。

「なぜキロ6分のペースが維持できないん??」

と、そればかり考える。

年が明けてから、萩往還対策にLSDばかりしていて、スピード練習が足りなかったのだろうか。
どんなに疲労しきった時でも「キロ6分ペース」を切ることが出来なきゃ、ウルトラ後半の作戦が立てられない。

本格的に暑くなってきたので、エイド裏の荷物置き場に準備してあったボトルポーチを装着。
ボトルに入れた冷水を浴びながら走る。

ペースのコントロールが出来ないだけでなく、ついには「歩きたい」と思うほど身体が疲労感に包まれてきた。

「歩いたら終わり・・・」

と必死で抗って走り続けたが、ついに限界。

「50歩だけ歩こう・・・」

と決め、「1,2,3・・・」と数えながら歩く。

50歩まで数えて再び走り出す。
そんなことを何度も繰り返した。

つい1~2時間前まで夢見ていた「サブ9」、「自己ベスト更新」・・・・既に消え去ってしまった。

残った目標は、とにかく少しでも速く走り、完走することだけ。

それでも心のどこかで、

「そのうち体調が復活してペースアップ出来るかも!」

という儚い期待を、まだ持っていた。

【70㎞】1:16/6:53(0:55/6:32)

昨年はキロ5分30秒アベレージで走りぬいた60㎞台を、今年はキロ7分半以上かかっている。
(今考えると、昨年は60㎞からペースアップ出来たのが不思議・・・)

このままじゃ、サブ10も危うい・・・。

本格的に暑くなってきた。
ギラギラと太陽が照りつける。

自動販売機で水を買い、頭からぶっかける。
さらに、冷水で脚をマッサージ。

そうすると、身体が冷え少し楽になる。

75㎞を越えたあたりで、ついにハムストリングにビクビクっと痙攣が走りだした。

「ヤバい!」

ハムストリングのような大きな筋肉が痙攣するのは、塩分(ナトリウム)不足が進行してい兆候だ。
ハムや太腿の痙攣が酷くなると、真っ直ぐ走ることも困難になってしまう。

周回のエイドで、予め準備していた塩の粒(タブレット)を7粒ほど噛み砕き、一気に水で流し込んでみる。
効果抜群で、ほんの10分ほどでハムストリングの痙攣は収まってくれた。

が、あいかわらず脹脛はピクピクと痙攣したまま。

【80㎞】1:21/8:14(0:58/7:31)

このペースじゃサブ10も絶望的。

というか、既にタイムを気にする余裕なんて無い。
とにかく早くゴールして休みたい・・・それだけ・・。

他のウルトラマラソンなら、完走目的に切替えた後は、「景色を楽しみながら走る」なんてことも可能だが、ここ赤穂は地獄の周回コース。

「記録」という目標が無くなった今、残るのはただひたすら走ることだけだ。

「今何周目だろう・・・あと何周残っているのだろう・・・」

考えまいとしても、そんなことばかりが頭に浮かぶ。

【90㎞】1:21/9:35(0:58/8:29)


昨年なら既にゴールしている時間だが、今年はあと10㎞も残っている。

「せめてラスト10㎞くらいペースアップしよう!」

と思うにも、身体が全く反応しない。

暑さと疲労で胃腸もやられてきたのか、自動販売機で買ったオレンジジュースを口に含んだ瞬間リバースしそうになり、結局飲まずに捨ててしまった。

なんとか1周走り終え、ついにラストの周回。
このままダラダラとゴールするのは絶対嫌だ。

「ラスト1周、身体が反応しようがしまいが、とにかく走れ!!」

と自分に言い聞かせ、無理やりペースアップ。
GPSウォッチは「キロ5分20秒」を示している。

最後くらいこのペースを維持しなきゃ。

身体を前傾させ、脚を動かす。
すぐに頭がぼ~っとしてきて、なんだか気持ち悪くなってきたが、ペースは落とさない。

熱中症にならないように、少しずつでも水を飲み、身体にも水をかける。

エイドやコース上の大会スタッフに、

「ありがとうございました!」

と疲労で擦れてしまった声でお礼を言いながら走った。

ゴール300m手前、前を走る100㎞の部のランナーを一人抜くことができた。

コーナーを回りラストの直線に入ると、ゴールテープが見えてくる。

「あのテープを切ると、もう走らなくていい!」

と思うと、嬉しくて仕方ない(笑)

そのままペースを落とさず、ゴールテープを切った。

【100㎞】1:08/10:43'39(0:57/9:26'23)


ゴール後、疲労でフラフラした足取りでテントまで記録賞を貰いに行くと、

「入賞しているので、表彰があります。」

と告げられた。

「え??まさか・・・」

と思って記録賞を見ると、なんと総合8位。
(前半飛ばしたランナーのリタイヤが多かったらしい。)

昨年は9時間半を切って、やっと6位だったのに・・・。

実は最後に抜かしたランナーも最終周回だったみたいで、僕のすぐ後にゴールしていた。

ラスト1周、無茶して頑張ったおかげでギリギリ入賞。
神様がご褒美をくれたのだろうか・・・。
(とはいえ、入賞を喜べるようなタイムじゃないんだけど^^;)

20140523_7_32_50

ぐったり荷物置き場で座ったまま(↑)、あまりの疲労に立ち上がることさえも出来なかったが、表彰式の点呼があったので荷物を抱え大会本部に向かった。

20140523_7_33_01

表彰を終え、今にも攣りそうな脚を引きずりながらレース会場をあとにした。

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コメント

お疲れ様でした~。
バテバテになりながらも、最後は、スタッフに感謝しながらの周回は、ウルトラランナーの鏡です。
そして、8位入賞、おめでとうございます。(よかったですね)

私の方は、今年、兵庫県トライアスロン協会の大会では、美作の6時間(当日に帰れるので)と、神戸24時間にエントリーしています。

>ナナくんさん

本当にバテバテになってしまいました!!
我ながら暑さに弱すぎです(笑)

このタイムで8位入賞とか・・・ホントお恥ずかしい^^;
せめてサブ10で走りたかったですが、後半はそんな気力も全くありませんでした。

今後の兵庫トライアスロン協会のシリーズでは、美作24時間(あの地獄が再び・・)、神戸24時間(初参加)、三木24時間(目標180㎞)にエントリーしています。

夏の24時間でたっぷり修行して、少しでも暑さに強くなれたらいいなって思います(笑)

ゆずぽんさんは、3連戦ですか!
美作のコースはご存知の通り危険(笑)ですから、故障にはご注意を、、。(ここでお会いできますね)
神戸は、参加人数も多く、強豪も沢山です。しかし、何せ暑いので、ダウンされる方も多いです。
三木は、今年は遠慮して、「(広島県)しわいマラソン」の新設100kmにエントリーしました。

>ナナクン さん

はい!来年の萩250㎞の対策を兼ねて、24時間3連戦に挑戦します^^;

美作はホント危険ですよね・・・(笑)
でも、あれくらいタフなコースだと、「登りは歩こう」と開き直れるので、気分的には楽かもしれません^^;

神戸は本当に暑いらしいですね。
僕は極端に暑さに弱いので、本当はパスしたいところなんですが、「耐暑性能」を上げるには丁度いいかなって思いエントリーしました。
三木のように休憩する場所もないようなので、ダウンしたらそのまま終わってしまいそうですけど^^;

しわいマラソンに100㎞の部が出来たんですね!
(調べてみたら、過去4年以内に88㎞の部を10時間以内で完走したことのあるランナーしかエントリー出来ないとか・・・。)

静岡のHですー。
ちょっと時間があいてしまいすみません。でも、赤穂は凄い立派なタイムですね。ぐるっと富士山1周100kmはボロボロでした。萩の調子をそのまま…は、30kmまで、12時間31分で、まさにマラニックを楽しんだ感じ。ゆずぽんさんが好きな”蒼の時間”サイコ-ですよ。蒼富士に小鳥たちの囀り、カッコーやウグイス、キジ、鳩…樹海も綺麗。ついで先週末はマスターズ陸上に参戦、5000はマラソンになっちゃいました(泣・笑)。御互い暫らく体を休めましょう。

>静岡のHさん

富士山1周100㎞、お疲れ様でした!

ボロボロだったとはいえ、富士山の景色を楽しみながら走れるなんて、すごく羨ましいです^^

同じボロボロでも、赤穂の周回コースはまるで罰ゲームのようでしたよ(笑)

蒼の時間、サイコーですよね!!
来年は蒼富士を観に、是非ぐるっと富士山1周に参加したいです~!

お互い身体を休めなきゃ・・・といいつつも、秋が終わるまではウルトラのレースが続くので、もうチョット頑張ってみようと思います(笑)

ゆずぽんさん
お疲れ様でした。
完走後の笑顔(憔悴顔?)がレースの過酷さを一目で語っています。

それにしても95キロ以降のスピードアップには、ただただ感服です。

その精神力を、ブログを読み、しっかり自分にも取り入れます。

お身体大事にしてくださいね。

>たてぴーさん

ありがとうございます^^

笑顔というより、泣顔に近いですよね^^;

暑い → 水分補給過多 → 塩分補給追いつかず → ミネラルバランス崩壊 → グッタリ

この(いつもの)連鎖、どうにかしないとダメですね(笑)

これから暑くなるので、お互い熱中症に気を付けて頑張りましょう!

※北海道の夏って、結構暑いですよね?

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