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2014 萩往還マラニック 250㎞ 1


「250キロを48時間以内に走る。」

5年連続でこの無謀な冒険にチャレンジする。

2014_2
※朱記は昨年の通過時刻

幸いにも、過去4回すべて完踏し、毎年少しずつ(ホントに少しだけど^^;)タイムを縮めることが出来ている。

今年の目標は、サブ40・・・と言いたいところだが、まずは42時間。
(ちなみに42時間以内で完踏すれば、4日の午前中に瑠璃光寺に帰ってくることになる。)

昨年のタイムが44時間36分だったので、あと2時間半タイムを縮めればいいのだが・・・。

さて、どうやってその時間を稼ぐか・・・。

前半ペースアップするか、後半の失速を抑えるか、休憩時間を減らすか・・・ということになるだろうが、僕の場合タイムが伸びない原因は、特に中盤の失速にある。
(もちろん後半も失速しているが、それは誰でも同じなので。)

そして、その失速の原因とは、過去4回すべての大会で共通する、あの「足裏痛」だ。

100㎞を越えた辺りからジワジワと忍び寄るあの痛み・・・。
歩く気力さえも削ぎ落とす強烈な鈍痛。

いろいろ調べてみると、足底腱膜炎や、ランニングの衝撃による痛みではなく、どうやら「血行不良」が原因らしい。
(実際、レース中に足裏をマッサージしたり、寝転んで脚を上にあげると痛みはスッと消えていた。)

足裏のアーチが弱いと、ランニング中に足裏が靴底に接触し、それが血行不良を引き起こすとのこと。

確かに僕の足は扁平足気味で、見た目にも足裏のアーチがない。

まぁ、この事には2年前には既に気が付いていて、以前からファイブフィンガーシューズを履いて日々過ごしたり、タオルギャザーで足裏の強化は行っていた・・・が、対策万全と思っていた昨年の大会でもやはり足裏痛は襲ってきた。

ちょっとやそっとの鍛え方じゃ、僕の足裏は強くなってくれないようだ。

ということで、今回は足裏強化対策として、レースシーズンが終わる昨年11月頃から、多少の故障を覚悟で、ランシューズの代わりにファイブフィンガーシューズ(靴底に全くクッションのない5本指シューズ)を履いて、ベアフットランに取り組んだ。

最初は3㎞を軽く走っただけで、2~3日は歩けないくらいアキレス腱上部に張りが出たが、今では20㎞をキロ4分半ペースで走ることが出来るくらいまでになった。
(ホントのところ、調子に乗ってファイブフィンガーシューズで走りすぎて、1月末に右足拇指球を故障してしまったんだけど・・・^^;)

あと、100㎞超のランニングに耐える足裏を作るべく、7月と9月に「24時間マラソン」に出場してみた。
終始フォアフット着地を心がけたおかげか、それぞれ150キロ以上走ったにも関わらず1度も足裏痛は襲ってこなかった。

ということで、この一年、足裏に関しては故障寸前(ちょっと故障気味だが・・)まで鍛え、対策はバッチリのはず!

その効果、あればいいんだけど・・・。

次に作戦。

今回は(今回も)詳細な作戦は立ててはいない。

昨年の自分のペースと競争し、その結果として目標を達成できればいいと思っている。

昨年ロスタイムが多かったのは
・油谷中学校 ~ 千畳敷 (原因:足裏痛)
・宗頭文化センター ~ 三見駅 (原因:脱水 、足裏痛)
・玉江駅 ~ 虎ヶ崎 (原因:睡魔 、 足裏痛)

なので、この区間でのペースダウンを防ぐことがポイントになるだろう。

さて、今回で5回目となる萩往還250㎞、いったいどんな旅が待っているのか・・・。

5回目の参加とはいえ、このドキドキ・ワクワク感は初参加のときと全く変わらない(笑)

【レース前日まで】

11月~1月はベアフットラン、2月、3月は仕事で忙しい時期ではあるが、毎日休むことなく走り、月間500㎞超の距離を踏むことができた。

3月後半から4月にかけては、平日は調整、週末に50~70㎞のロングランで距離に脚を慣らしつつ、疲労を貯めないように心がけた。

と、順調に大きな故障もなく練習出来ていたのだが、4月中旬に宍道湖一周70㎞LSDをした直後、左腰上の筋肉を痛めしまった。

思い切って3日間ほど休んだおかげですぐに回復はしたが、そのせいで萩往還対策で昨年から実施しているペットボトルラン(水の入ったペットボトルを背負って走る)があまり出来なかった。

あと、ベアフットランの代償である右足拇指球に圧痛が残っているが、ランニング中に痛むことはないのでさほど気にはしていない。

風邪対策は例年のごとく、どこへ行くにもマスクをし、手洗い・うがいなんて、まるで小学生のようにキッチリしていたおかげで、昨年秋から全く風邪をひくこともなく過ごせていたが、レース3日前になってまさかの発熱。

あ、いや、むしろ毎回恒例?^^;

ブログを読み返しても、萩往還直前は必ずと言っていいほど熱が出ている。

「あんなにちゃんと体調管理してたのに、なんでレース前に限って熱出るねん!!」

と我ながら呆れ返った。

とはいえ、実際に過去一度も、走り出してから体調を壊したことはないので、

「これは身体が萩往還に備えて、今のうち身体の悪いものを全部出してるんやろ~」

と(例年通り)開き直ることにした。

【レース前日】

午前中の仕事を終え、午後から代休を取り、車で山口へ向かう。

2日ほど続いていた微熱も今朝は下がっていたので一安心。

休憩も含めて4時間ほどで湯田温泉街にあるホテルに到着。

例年のごとく(昨年は違ったが)、ホテル前のファミレスで食事し、ホテルへ戻って温泉に浸かり、10時前には布団に入った。

また熱が上がってきたのか、全身が火照って、寝汗が噴出してくる。
が、まったく「しんどい」という感覚はないのが不思議。

何度か着替えのために目が覚めるものの、しっかり寝ることが出来た。

【レース当日】

朝、目覚めてすぐに屋上の露天風呂へ。

晴天で空気はカラッと冷たく気持ちがいい。
夜は寒くなりそう・・。

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その後、ホテルの朝食を食べにレストランへ。

普段はお腹が空いて目が覚めるくらいなのに、今朝に限っていまいち食欲が無い。

いつもより少な目にバイキングの料理を選び、席に座ろうとしていたら

「ゆずぽんさんですか?」

と一人の男性に声を掛けられた。

聞くと、なんと僕のブログを見ていただき、さらにコメントまで頂いていた方(北海道のSさん)だった。

偶然の出会いに驚きつつ、楽しく会話しながら食事。

Sさんはブログを何度も何度も読んだとのことで、書いた本人の僕でさえ忘れているような事を覚えていて、ビックリ(笑)

話しをしながら食事しているうちに、何だか食欲が復活してきて、おかげでしっかり食事することが出来た。

朝食を終え、コンビニで昼食を買い、部屋に戻る。

受付は10時からなので、9時半にはホテルを出て、選手専用の駐車場に車を停めた。
昨年は11時過ぎに駐車場に来ると、ほぼ満車状態で焦ったが、この時間だとまだ余裕があった。

早速、受付会場に向かう。

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会場へ向かうこの道を歩いていると、

「ついに始まるのかぁ~」

と、ワクワクしてくる。

受付会場に向かう坂を登っていると、

「ゆずぽんさんですか?」

と声を掛けられた。

jognoteで交流のあったラン友小僧さんだった。
初対面だったが、プロフィール写真を拝見していたのですぐに分かった。

その後も坂の途中で

「○○さん」

と本名を呼ばれビックリ。

この方、静岡からこられたHさん。
必死で思い出そうとしたが、以前いつお会いしたかどうしても思い出すことが出来なかった。
(本当にスミマセン^^;)

それにしても、今朝から初対面の方3人に声を掛けられるなんて・・・。
ランニングチームにも所属せず、普段は一人で黙々と練習しているせいもあって、急にラン友が増えたような気がして何だかとっても嬉しかった(笑)

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受付手前の公園では、同県から参加のN君とも再会出来た。
膝の調子に少し不安があるらしい・・・大丈夫だろうか。

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受付を済ませ、再び駐車場に停めてある車に戻り、ゼッケン止め等の準備に取り掛かる。

準備が終わると、朝に買ったコンビニのおにぎりを食べ、15時から始まる説明会まで仮眠をとることにした。

ウトウトしていたら、気が付けば14時40分を過ぎていたので、急いで説明会場である山口県教育会館に向かった。

説明会は、まず「10回完踏者」の授与式から始まった。

Img_3952

10回完踏なんて初参加のときは想像も出来なかったが、気が付けば今年で5回目。
もちろん、完踏出来ればだけど・・・頑張らなくちゃ!!

授与式が終わると、コース説明。

コース自体は昨年と大きく変わるところはないが、今年から正式に禁止事項が2点追加された。
それは、「預ける荷物の中にストックを入れない」ことと、「仙崎公園に荷物を置かない」こと。

ストックについては、「荷物を入れる袋が薄く破れやすい」のがその理由。
また、仙崎公園の荷物は、「公園の景観を損ねる」ということと、「競技として荷物は背負って走るべき」というのがその理由だ。

ストックは使わないので僕には関係なかったが、仙崎公園の荷物については、禁止事項になってくれて正直ホッとした。
というのも、毎年、リュックを置いて鯨墓往復をするためだけに、わざわざウェストポーチを持って行ってたからだ。

そのまま持って走ればいいだけなんだろうけど、(ルールの範囲内であれば)少しでも楽をしたいというのが心情^^;

今回は事前にBBSでこの情報を知っていたので、ウェストポーチは持ってきていない。

説明会は30分ほどで終了し、再び車に戻り、着替えを始めた。
肉刺防止のテーピングをするのに少し手間取り(来年は、テーピングを事前にカットしておこう)、準備が終わったのが17時前。

「少し早いかな」とも思ったが、昨年はノンビリし過ぎて焦った経験があるので、スタート地点である香山公園(瑠璃光寺)に向かうことにした。

【スタート直前】

瑠璃光寺に到着し、まずエイド用の荷物を預ける。

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(「油谷中学校行」と「宗頭文化センター行」の荷物を間違いないように注意。以前、間違えて荷物を預けてしまったランナーが、油谷中学校から宗頭用の荷物を持ったまま走ったというのを聞いたことがある。)

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トイレを済ませ、スタートライン前に移動すると、すでに多くのランナーが並んでいた。

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最後尾近くに並んでいると、同県から参加のOさんと再会。
Oさんは第1ウェーブ(最前列)に並んでいるとのことだった。

ちなみに、48時間の完踏タイムはウェーブスタートの時間差を加味して計測するので、どこからスタートしても有利不利はないが、途中数箇所かある関門は、「時刻」で切られるので、後方ウェーブからスタートすると不利になる。
(関門に不安のあるランナーは早めに並んだ方がいいだろう。)

スタートの18時までまだ少し時間があるので、その場で腰を下ろして座っていると、横に座っていたランナーさん(確か大分県のUさん)から

「間違っていたらスミマセンが、もしかしてゆずぽんさんですか?」

と声を掛けられた。

「あ、そうですよ~」

と答えると、なんとその方もブログを見て頂いていた方で、似てるなぁってことで声を掛けてくれたらしい。
今回が初挑戦なので、ブログの情報が参考になったとのこと。

「更新遅くてスミマセン」

と答えながらも、初参加の方に参考になっているのが、なんともうれしい限りだった(笑)

スタート時間が近くなり、前方では開会式が始まっているようだが、ここまで声は届かない。

そうこうしているうちに18時になり、「エイ、エイ、オー!」の掛け声とともに、第1ウェーブがスタートして行った。

50人くらいのウェーブが、大体2分毎に送り出されていく。

ここは第5ウェーブくらいだろうか、ついにスタートの時がやってきた。

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「エイ、エイ、オー!!」

の掛け声とともに、スタート。

Photo

時刻は18時9分、250㎞の長い長い旅が始まった。

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コメント

もしかしたどこかで”ゆずぽんさん”にお会いできるかな?しっかり御礼の気持ちを伝えなくては。でも、ファンの方は沢山いるでしょうし、普通に言ったのでは印象が薄れるかと思い、もし巡り合えたらお名前で御礼をと思っていました。なんと当日の朝に、その機会となりホントに嬉しく思いました。静岡から参加ということもあって、結われあるのかと、ついついお名前で声掛けし吃驚させて恐縮です。ブログ内にありましたが、ゆずぽんさんの記憶が正しく初対面です。でも、私は幾度も拝見させていただいておりましたので、馴れ馴れしく声を掛けてすみませんでした。でもでも、初参加でコースも粗間違えることなく、持ち物や戦い方など多くの予習をさせてもらったことで、なんと37時間18分で完踏することができましたことは、ゆずぽんさんをはじめ、多くの方々の支えがあったからこそと深く御礼を申し上げたいと思います。またお会い出来ます事、楽しみにしたいと思います。
どうもありがとうございました。

>静岡のHさん

初参加で初完踏、おめでとうございます!ヽ(´▽`)/

し、し、しかも・・・37時間18分・・・す、凄すぎる!!
心の底から尊敬します!

お会いした後、お顔を忘れてしまって失礼だったなぁ・・・と気になっていたので、初対面ということで安心しました^^;

こちらこそ、わざわざ声を掛けて頂き、すごく嬉しかったですよ~^^

あ、確かに、静岡県の方だと僕の本名も馴染みがありますよね。

普段は初対面の人に苗字を伝えるとき、「静岡県の○○湾の○○です」と説明しても、ほとんど通じないので(笑)

来年こそ、Hさんとコース上でお会いできるくらい走力を付けて、萩250㎞に参加したいと思います!

その時は、サブ38達成のご指導の程、宜しくお願いしますm(_ _)m

早速のご返事に恐縮です。タイムに関しては出来過ぎです。でも、ゆずぽんさんのバイブル無しには成し遂げることが出来なかったことは間違いありません。本当に感謝しております。さて、今週末は、ぐるっと富士山1周マラニック100km(今年プレ大会:来年正式スタート)です。萩往還のリハビリを兼ねて楽しんできます。

>静岡のHさん

僕もHさんのようにサブ38ペースで萩市内を抜け、早朝の往還道をヘッドライトの灯りで進むのが夢なんです(笑)

(来年の)萩往還250㎞まであと11ヵ月半、目標達成に向けてガンバリマス!

おぉ!富士山1周マラニック、なんとも羨ましい!
来年の本大会、是非走ってみたいです。

僕も今週末は100㎞マラソンに参加予定です。
5㎞×20周の周回コースなので全く「旅気分」はありませんが、リハビリと修行を兼ねて走ってきます(笑)

ゆずぽんさん、スタート前とあちこちのすれ違いで、声をかけていました上野です。
ゆずぽんさんのブログ印刷(100枚以上)して熟読のおかげもあり、47時間47分52秒で完踏できました。
お疲れ様でした。
ありがとうございました。

>大分県のUさん

完踏おめでとうございます!!!

こちらこそ、何度も声を掛けて頂いてありがとうございますm(_ _)m

その中でも、青海橋でお会いしたときは、本当に感動しました。

あの時刻に、諦めずに鯨墓へ向かうランナーは、「勇者」と呼ばれているそうです。

最後まで諦めずに前へ進む姿に、何度も何度も勇気を頂きました!

47時間47分52秒・・・スゴイ・・。
想像を絶するような時間との戦い(葛藤)があったと想像します。

実は、速報がHPに公開されたとき、真っ先にUさんが無事完踏されたかどうか探しました^^
完踏されいるのを見た時、「やった~!!」と叫んでしまったくらい(笑)

本当におめでとうございます!!

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