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第17回 村岡ダブルフルウルトラランニング

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西の村岡、東の野辺山と、ウルトラの中で最もキツいコースと言われている「村岡ダブルフルウルトラランニング(100㎞)」に初挑戦する。

9月の最終日曜日に開催される村岡ウルトラには以前からチャレンジしてみたかったのだが、例年9月2週目と10月3週目は他のウルトラマラソンに出場しているので、その合間に開催される村岡への参戦は、故障のリスク等を考慮し敬遠していた。

が、昨年5月に2週連続100㎞を完走して以来、脚の耐久性に少し自信がついたこともあり、今年は念願の村岡に参加することにした。

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※高低図(累積標高2550m超、3000mとの噂もある。)

【対策】
本当ならアップダウン(特に下り)練習をしっかり行っておきたかったが、この夏は2週間前に出場した三木24時間マラソンに照準を合わせた練習しか行っておらず、対策は十分とは言えない。

とはいえ、先日の24時間マラソンでは178㎞チョット走ることが出来たこともあり、距離に対する不安は全くなかった。

それどころか、
「坂がキツいといっても隠岐の島100㎞のコースとそれほど変わらないだろう」
と高を括っていた。

後に激しく認識修正させられることになったが・・・

【目標】
初コースなので全く予測もつかないため、今回は特に事前の目標設定をしていない。

強いて言えば「完走」ってことくらい。

といっても、ノンビリ走ろうとは思っておらず、サブ10ペースを軸に、あとは身体と脚に相談しながら少しでも速く走ろうとは思っている。

【レース前 2週間】
2週間前に24時間マラソンを走って以来、脚のダメージはすぐに抜けたが、身体(というか内臓)の疲労はなかなか抜けなかった。

アップダウン対策も、レース5日前の峠越えを含む40㎞ランの一度だけ。
ただ、その時にはすっかり疲労も抜け、脚も軽かったため、調子は悪くないハズ。

【レース前日】
村岡までは自宅から車で3時間チョットの距離。
実際は寄り道をしながらだったので5時間以上かかったが・・・。

受付会場はたくさんのランナーで賑わっていた。

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前夜祭も開催されるとのことだったが、少しでも早くに休みたいため、ハチ北スキー場周辺にある宿に向かった。

温泉に入り、食事を終え、眠りについたのは9時前。
運転疲れからか、すぐに眠ってしまった。

【スタート直前】

2時半に起床し、テーピング等の準備を始めた。

3時から朝食、3時40分には宿を出て、スタート会場に向かう。

早朝は冷え込むと思ったが、それほど寒くはない。
が、念のため軍手とナイロン袋で防寒。

この大会、44km、66km、88km、100kmと4つの部門があり、100と88が同時スタート。
その他の部門は、スタート場所、時刻が各々異なり、最終的には同じコースに合流する。

スタート地点にはすでにたくさんのランナーが並んでいた。

最初はヘースを上げて進みたかったので、なるべく前列に位置取ることに。

スタート地点付近で、スタッフが「熊鈴」を全ランナーに配っていた。

「え?熊出るの?」

と思いつつ、ゼッケンベルトに鈴を付けた。

ナイロン袋を被っているせいか、全く寒くない。

それもそのはず、スタート地点の気温は20度近くあり、湿度も高いとのこと。
今日は暑くなりそうだ・・・。

【スタート】
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朝5時、10秒前からカウントダウンが始まり、号砲とともにレースが始まった。

スタート後、多くの声援の中、商店街を抜ける。
脚は軽く、力を抜いていてもペースが上がる。いい感じだ。

周りにつられて飛ばしすぎないよう、とはいえフラットな道はスタートから5㎞しかないという噂なので、脚に負担がかからないギリギリのハイペースで進んだ。

5㎞過ぎたあたりから徐々に上りが始まる。

第1エイドに到着。
普通、ウルトラの第1エイドでは、スタート直後でさほど補給の必要がないため、水かスポーツドリンクが置いているだけなのだが、なんと食べるものがズラッとならんでいた。

「エイドが充実している」ということで有名な村岡だが、まさか第1エイドから体験出来るとは思わなかった(笑)

水を一口含み、スタート時に被っていたゴミ袋を捨て、エイドを通過。

その後も緩やかな登りが続く。

【10㎞】0:56:23(56:23) ※10㎞ラップ(累積タイム) 以下同様

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登りが続く。

周りのランナーはペースが早く、登りで次々抜かされるが、ここは我慢してペースを抑え、脚の疲労を抑える。

18.5㎞地点でピークを迎え、下りに入る。
思った以上に下り勾配がキツい。

下りの練習が十分に出来なかったこともあり、脚の下り耐性に不安がある。
最初のうちは慎重に下っていたが、ここでペースを上げなきゃどうしようもないので、思い切ってペースアップすることにした。

途中、タイ焼きの被り物をしたランナーさんを発見。
確か今年の萩往還でも見かけたような・・・。

声を掛け話してみると、やはり萩往還に参加していたとのこと。

近くに居た他のランナーさんも萩往還250㎞に3年参加していると言うことで、萩話に花を咲かせながら進む。

萩ランナーの連帯感、なんか凄く心地いい(笑)

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【20㎞】2:00:58(1:04:35)

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さらに下りが続く。
負担の少ないスピード、フォームを模索しながら坂を下る。

旅館街の細い道に入った。
勾配がさらにキツくなり、つま先がシューズに当たって痛い。

見たことある景色だなぁ~と思ったら、昨夜泊まったハチ北の民宿の前の道だった。
まさか宿(選手村?笑)の前の道がコースになっているとは・・・なかなか粋な計らいだ(笑)

ようやく急勾配な区間を抜けた頃には、脚がズーンと重くなっていた。

「あ~、やっちゃったかな・・・」

と調子に乗って下りを飛ばしたことを後悔したが、その後のフラット(実際は登り基調)な道をいつも通りのフォームで走ってみると、意外とスッと脚が出る。

脚を使わず、体幹で走れている証拠だろう。

「今のうちに回復しなきゃ!」

とエイドに寄った際、持参していたアミノ酸と塩(ミネラルタブレット)を補給し、その後も淡々とマイペースで進む。

このあたりで、太股外側上部に疲労感と張りを感じたが、これはいつものこと。
道端でストレッチをするとすぐに回復してくれた。

途中、66㎞の部のスタート地点を通過。
まだ、スタート前でランナーがたくさん居たので、通過するときに拍手と声援の嵐。

あまりに気持ちよくて、エイドをすっ飛ばして通り過ぎてしまった(笑)

【30㎞】3:03:27(1:02:29)

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30㎞を超えて、キツい登りが始まる。
脚の力を抜き、軸の回転と、重心移動だけで坂を上る。

周りのランナーも歩かず走っているにも関わらず、なぜかドンドンとランナーを追い抜い抜く事が出来る。

びっくりするほど呼吸も楽。
うん、これは調子がいい。

同じくらいのペースで坂を登るランナーさんに追いついたので

「キツい坂ですね〜」

と声をかけ、その後も話をしながら進んだ。

同じく村岡は初参加ということだったが、このランナーさんはウルトラマラソン自体初参加ということだった。

初ウルトラで村岡とは・・・なかなかのチャレンジャーだ。

すぐに頂上を迎え、下りに入った。

比較的緩やかな下り。
これくらいの下りなら飛ばすことが出来る。

ペースを上げ坂をくだり5㎞ほど坂を下り、再び緩い登りが始まる。

と、前から緑ゼッケン(100㎞の部)のランナーが走ってくる。
ここは往復区間のようだ。

何人もの復路のランナーとすれ違い、その度に声を掛け合う。

途中、エイドがあり、なんと流しそうめんが振る舞われていた(笑)
噂に違わぬエイドの充実感・・・本当に凄い。

のんびり流しそうめんを味わってみたかったが、さすがに時間が惜しいので、ラップに包んだおにぎりを2つ頂き、手に持ってエイドを後にした。

おにぎりを食べながら、さらに往路の上り坂を進む。

【40㎞】4:06:10(1:02:43)

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ようやく折り返し地点に到着し、今度は延々坂を下ることになる。

走りやすい緩やかな坂、しかも往路のランナーとすれ違うコースなので、自然とペースが上がる。

エイドを越え細い農道に入るところで、往路を走るラン友のN君とすれ違うことが出来た。

「おお!!頑張ろ〜!」

と、声を掛け合う。
往復コースはこういうところがイイ!

往復コースを終え、44㎞あたりからコース上最高点(標高1,040m)に向かってひたすら登る。

勾配がキツく、ほとんどのランナーが歩いている中、せっせと走って坂を登った。
ここに来ても不思議なくらい脚は元気。

エイドが充実しているおかげで、しっかり補給できているのが原因だろう。

このまま頂上まで走り続けようと思ったが、さすがにアキレス腱上部あたりが張ってきたので、急勾配の箇所で歩きを入れることにした。

歩くと楽になるはずなのに、なんだか急に暑さを感じるようになり、呼吸まで荒くなる。

で再び走り出すと、空気が冷たく、呼吸も整ってくる。
なんだか不思議な現象だが、走って楽に感じるのだから、きっと調子がいいんだろう(笑)

【50㎞】5:38:45(1:32:35)
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上り坂の途中で中間地点を迎える。

40㎞台は1時間32分もかかってしまった。
後半は登りばかりだったのでしょうがないか・・・。

ようやくコース上最高地点に到着、ここからしばらくは下り。

ここまでの登り坂で「下り用の」脚を休める事が出来たので、比較的スムーズに下ることが出来ている。

あ、そういえば大エイドはどこだっけ??
早く腰を下ろして一休みしたい^^;

ここからの、50〜60㎞台というのは100㎞マラソンでは精神的に最もキツいところ。

「今まで走ってきた距離を走らなきゃいけないのか」とか「フルマラソン以上の距離が残っている」なんて、ついついネガティブな事を考えてしまう。

が、今回は身体の調子がイイって事もあるが、2週間前に24時間マラソンで180㎞弱走ったばかりなので、精神的な部分はかなり強く(もとい、鈍く?笑)なっているのか、余計なことを考えずに走ることが出来ている。

このままゴールまで行ければいいな〜。

【60㎞】6:55:56(1:17:21)

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延々と下りが続く。
60㎞を超えると、徐々に勾配がキツくなってきた。
が、だいぶ脚が下りに順応してきたようで、ペースを落とさず下ることが出来ている。

エイド毎に立ち止まり、食べ過ぎに注意しつつ、フルーツや飲み物を堪能(笑)
そういえば、ほとんどのエイドで「梨」と「ヤクルト」を見かける気が・・・。

両方とも大好物なので、エイドの度に頂いている^^;
(その後もゴールまでの間、ほとんどすべてのエイドでヤクルトを飲んだ。合計20本以上飲んだかも^^;)

峠のピークを迎え、下りへ。
ここからの下りがものすごい急勾配で、下りにも関わらず何度も歩いてしまった。

坂を下りきると大エイドがあるはず。
走りながら、何を補給しようか考える。

【70㎞】8:23:07(1:27:13)
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この坂を下り切り、ようやく大エイドに到着。
荷物を受け取り、準備してあった補給食を取り出す。

固形のカロリーメイトを2本、エナジードリンク(monster)で流し込み、さらにドリンクタイプのカロリーメイトを飲み干した。

これで合計500kcalのエネルギー補給。

これで止めておけばよかったのだが、さらにエイドで梨と巨峰を頂く(笑)

エイドを出発し、エネルギー満タンで調子よく走るつもりが、少しずつ気持ちが悪くなってきた。

胃のあたりが重く、ムカムカする。

「ヤバイ・・・食べ過ぎたかな?」

と後悔しても遅い。
消化するまで、水分摂取を控えながら、我慢するしかないだろう。

重たい胃を抱えながら、長楽寺に到着。

なんと、お堂の中に入り、大仏の周りを一周するコースなのだ!
お堂の中はお香の香りがいっぱいで、何だか不思議な気分(笑)

さらには、お堂の出口にエイドがあり、そこで「お茶とおはぎ」が振る舞われていた。

「村岡フードファイターマラソン」と巷で囁かれているのも頷ける(笑)

お堂を出て、さらに登りが続いた。
比較的緩やかな坂だが、胃が気持ち悪くて、なんだか走る気力が沸いてこない。

脚はまだまだ元気なだけに、食べ過ぎたことを激しく後悔・・・。
このレース初めての危機。

吐き気を我慢しながらノロノロ坂を登っていると、

「お疲れさまです!」

と、先ほど話をしていた和歌山のランナーさんが、坂を走って登っていった。

「ファイトです・・・」

と、力なく答え、坂を登る背中を見上げていたが、

「ここで頑張らなきゃ!」

と、ふと我に帰ったように、和歌山ランナーさんを追いかけてみた。

ペースを上げなんとか追いつき、再び話をしながら坂を登る。
相変わらず胃の調子は絶不調だが、話をしているとなんとか紛れる。

「さっきまでフラフラだったんですが、おかげで生き返りました!」

とお礼を言いつつ、坂を歩い登るランナー達を次々と抜かしていく。

その後エイドの休憩で別れるまで、ご一緒させて頂いた。
(本当にありがとうございました^^)

エイドでは胃を休めるために飲食は我慢。
とはいえ、何も摂らないわけにはいかないので、巨峰を5粒ほど手に持って、一粒ずつ食べながら走ることにした。

これが大成功で、水分もゆっくり分散して摂れるし、それなりにエネルギーにもなる

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【80㎞】10:01:47(1:38:40)
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80㎞の時点で、既に10時間が過ぎている。
あと20㎞、ラストスパートと行きたいところだが、このコース、まだまだアップダウンが残っている。

「巨峰作戦」のおかげで、胃も徐々に楽になってきた。
しばらくこの作戦を続けてみよう。

途中、何度も前後している同県から参加の女性ランナーに追いついた。
登りも下りも安定した走り。
雰囲気からして、トライアスリートだろうか。

挨拶がてら言葉を交わし、先へ進んだ。
(その後も、抜かされたり、抜き返したり、何度も前後したが^^;)

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長い長い下り坂を終え、久々のフラットな区間。
脚はほとんど回復していたので、ペースを上げて進んだ。

途中、(食べ過ぎのせい?)急に便意を催し脚が止まる・・。
が、少し進んだところに偶然にもトイレがあり、九死に一生を得た(笑)

【90㎞】11:19:59(1:18:12)
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ついにラスト10㎞。
前半登り、後半下りの標高差200m以上のアップダウン。

すっかり胃は回復し、気力も回復していた。
90㎞を走ってきたとは思えないほど脚も元気だ。

中エイド(小北保育園)で少し休み、ゴールへ向かって出発。

いきなり急坂が現れ、ペースが落ちる。

歩きながら他のランナーさんと話をしながら坂を上る。

いろいろ話をする中で、3年後の第20回大会で設けられる120㎞の部、別名「勇者の道」についての話になった。

あまり詳しくは知らなかったが、今回の17回大会と、あと18回、19回大会のいずれかの100㎞の部に完走すると、20回大会の120㎞の部への参加資格が与えられるらしい。

こんなコースをあと20㎞走るなんて想像したくもないが、さらに驚くことに、制限時間は100㎞の部と同じく14時間とのこと・・・。

まさに「勇者の道」だ。

そんな話をしながら、しばらく一緒に歩いて坂を登っていたが、

「ラストスパート、行ってきます!」

と声を掛け、最後は走って登ることにした。

宣言した以上は歩けまいと、踵を落とさずテケテケと坂を上がる。
登り坂にも関わらず、脚も呼吸もしんどくない。

ペースは遅いとはいえ、90㎞を超えてもなお、こんなに楽に登りを走れるなんて自分でもビックリ。

96㎞あたりで登りが終わり、ここからゴールまではずっと下り。
緩やかで走りやすい、一気にペースを上げる。

GPSウォッチを見ると、キロ5分を少し切るくらいのスピードが出ていた。
フォームも安定し、楽に走ることが出来ている。

90㎞台をイメージ通りに走ることが出来るなんて、初めてかもしれない。

沿道の声援に応えながらも、何人ものランナーをパスし、そのままゴールへ飛び込んだ。

【100㎞】12:36:22(1:16:23)
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ゴールテープを切り、感謝の意を表し、コースへ振り返り一礼。

タイムは12時間36分22秒と決して良くはないが、24時間マラソンから2週間後のレースということと、何よりスタートからゴールまで楽しく走れたということに、大満足なレースだった。

最後になりましたが、スタッフの皆様、応援してくださった方々、共に走ったランナーの皆さん、本当にありがとうございました。

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コメント

村岡
とてもよさそうな大会ですね。

次々くる登りはドM好きの私好みです
(;・∀・)

すごい走り込んでらっしゃるので、来年の萩往還では、目標達成しそうですね。

私も先月、佐渡一周208km走って来ました。
また、萩往還でお会いしましょう。

>たてピーさん

お久しぶりです^^

噂には聞いてましたが、村岡は本当に良い大会でしたよ!

地獄のアップダウンもさることながら、あの充実したエイドは、まさに地獄の中のオアシス。

「飴と鞭」という声もありますが・・・(笑)

萩の目標「40時間切り」、是非達成したいものです^^;

おぉ!!佐渡一周走られたんですね!
実は萩の練習にと、出場しようか迷っていた大会なんです。
また、色々話を聞かせてください。

では、来年の萩でお会いしましょう~^^


そういえば、村岡で噂を聞いたのですが、
萩250㎞のコースが来年変わるとか・・・。
鯨墓往復が無くなるかも?

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