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2015 萩往還マラニック 250㎞ 1

「250㎞を48時間以内に走る。」

6年連続でこの無謀な冒険にチャレンジする。

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※朱記はPB(2013年)の通過時刻(コース変更の影響がある部分は書き込まず)

幸いにも、過去5年間連続で、なんとか無事完踏出来ている。

さりとて、今年も完踏出来るなんていう保証はどこにもない。
それが、この萩往還250㎞のドキドキワクワクなところではあるが(笑)

【目標&作戦】
今年の目標は、自己ベスト更新でもなく、サブ42でもなく・・・ズバリ、サブ40!!
40時間を切って(30時間代)のゴールだ。

PB(自己ベスト)は2013年の44時間36分。
40時間を切るという事は、4時間半以上のタイムを縮めなければならない。

では、どこでタイムを縮めるのか。
ざっくりではあるが、計画はこんな感じ。

① スタート〜宗頭文化センター(176.2㎞)・・・2〜3時間短縮
  序盤(スタート〜川尻岬)、脚を使ってもいいのでペースアップ。100㎞マラソンペースとまではいかずとも、それに近い走りはしたい。

② 宗頭文化センター〜虎ヶ先(207.4㎞)・・・1〜2時間短縮
  萩市内、特に玉江駅から虎ヶ先の区間で大失速しない。つまり、睡魔に打ち勝ち、道端やバス停で寝ないようにする。

③ 虎ヶ先〜瑠璃光寺(251.1㎞) ・・・維持
この区間は2013年も、かなり速いペース(ランニングハイ状態)で走っているので、タイムを縮めるのは難しそう。

つまり、前半のペースを抑えすぎた区間や、後半の疲労や睡魔でペースが落ちてしまった区間でのタイムを縮めるっていう感じ。

まぁ、詳細にペース配分を決めたところで、どうせ計画通りに行かない事は分かっているので、計画はあくまで大雑把。

とにかく、ゴールする時点でPBより4時間半早ければいい(笑)

ということで、今年は2013年での各ポイントの通過時刻を地図に書き込み、その過去の自分と競争しながら進もうと思う。

【対策】

ここ数年掛けて、ある対策をしてきた。
それは・・・足裏痛の対策。

足裏痛が出ると、走る事はもちろん、まともに歩く事も出来ない。
激痛では無いが、耐えがたい鈍痛のせいで、地面に足裏を着ける事が出来なくなる。

こいつを克服しないと250キロでタイムなんて狙えない。

まずは、原因の分析。
あくまで自己分析ではあるが、疲労が原因でアーチが下がり、土踏まずが靴に接触し、それが原因で血行不良を起こしているんじゃないかと思っている。

僕の足には土踏まずがほとんどない。

最近まで単なる扁平足なんだろうと思っていたが、足のレントゲンを撮ると、骨格的にはしっかりとアーチはあるらしい。

むしろ足底筋が発達しすぎて土踏まずが無くなっている状態なようなので、更に足底筋を鍛えたところで意味がない。

よって対策としては出来る事は、「走るときになるべく土踏まずを靴に接触させない」ことくらいだろう。

そこで、もともと極端な踵着地だったフォームから、フォアフット着地に切り替えるべく、ファイブフィンガーシューズでランニングをしたり、フォームそのものを変え前荷重に変えたりと、ここ2年にわたり試行錯誤を繰り返してきた。

そのせいで、足裏、アキレス腱、脹ら脛を、何度も何度も故障。
その故障のせいでタイムは下がり気味、全く成果が出ず焦る日々が続いていた。

フォアフット着地の成果を初めて感じることが出来たのは、故障から回復し臨んだ、昨年の秋の三木24時間マラソン。

24時間で178㎞走る事ができ、しかも足裏は全く無事。

さらに、フォアフット着地の別の効果として、足裏のアーチのクッションを上手く使えるため、太股の負担が軽減されたようで、24時間走った後も脚にダメージはほとんどなかった。

その2週間後の村岡100㎞では、24時間マラソンの疲労が残っていたにもかかわらず、スローペースながら100㎞をほぼノーダメージで走る事が出来た。

さらに今年に入ってからは、つい3週間前に開催された奥出雲100㎞では、アップダウンのきついコースにもかかわらず、終始攻めのレースが出来た。

こんな感じで最近は好調が続いているので、この調子で行けば40時間切りも達成出来るかも?・・・とチョット期待している(笑)

さて、結果やいかに。

【装備】

今年は装備をがらっと変えた。

「シューズ」
  サロマ → スカイセンサー
(フラットなソール、軽量化)

「ザック」
  通常のタイプ → ベストタイプ
(揺れとウェア擦れ対策、あとは荷物の出しやすさ)

「ウェア(下半身)」
  ロングタイツ → 短パン + ふくらはぎ用のサポーター
(動きやすさ、ふくらはぎのサポート強化)

「テーピング」
  足裏にテーピング
(脱力時のアーチ復元)

これらの装備は、奥出雲100㎞や、普段のロングで実験済だが、100㎞超で試すのは今回が初めて。

吉と出るか凶と出るかは、走ってみなきゃ分からない。
(もし何らかの成果があれば、これら装備について「攻略/装備編」で詳しく説明する予定)

【レース前日まで】

11月〜1月はひたすらフォアフットを身体に擦り込む練習。
(走行距離を意識した練習にならないように、あえてジョグノートの更新は止めていた。)

2〜4月は、アップダウンの練習が中心。
萩250で何がキツいって、250㎞という距離もさることながら、前半のアップダウン。
あれで脚が壊れてしまって、中盤以降のフラットな区間さえも走れなくなる。

週末のロングの練習時は峠越えランを必ず入れ、平日はアップダウンのある公園をグルグルと周回し、とにかく坂に慣れるようにした。
(昨年まで行っていたような、単に走行距離を増やすような練習はやめた)

また、萩の練習のつもりで参加した奥出雲100㎞では、前半飛ばして後半は流す予定だったのが・・・ついつい最後まで思いっきり走ってしまう。
が、運良くダメージはそれほど無く、1週間も経たないうちに通常の練習に戻れた。

その後もロング走とレストを繰り返して順調に仕上がっていたのだが、萩スタートの1週間前の日曜日、最後のロングのつもりで炎天下で35㎞走ったとき、軽い脱水状態になり内臓疲労を負ってしまった。完全に夏バテ状態・・・。
(走り終わった後、水をがぶ飲みしたのがいけなかった・・・)

結果、スタート前1週間は、予定していた調整ランをやめて、思い切って3日間完全休養。
そのおかげで、なんとか復活・・・ギリギリ間に合った(笑)
(来年はスタート10日前でロングは終了しよう・・・)

【レース前日】

仕事は代休を取り、自宅を10時出発し、車で山口へ向かう。

新しい高速(松江道)が開通してくれたおかげで、中国自動車道までのアクセスが楽になった。

体調はというと、例年のごとく微熱が出ているようで、なんとなく身体が重たく、軽い頭痛まである。
まぁ、いつもの事なので大して黄にはしていないが・・・。

それにしても、どうして大事なレース前になると熱が出るんだろう・・・この謎、どなたか解明して下さい(笑)
(実はレース中にドクターのMさんに会ったとき、色々教えてもらった^^;)

ホテルに到着したのは16時頃、少し仮眠を取った後、近くの牛丼屋で夜ご飯を済ませた。

食後に温泉に入り、床についたのが9時過ぎ。

すぐに眠りに落ちたが、微熱があるのか、寝汗をかいて何度も目が覚める。
それでも、寝付けないということはなく、しっかり睡眠は取れた。

【レース当日】

6時から朝風呂に入り、7時から朝食バイキング。
ホテルの結婚式場が朝食用の部屋になっていた。

なるべく繊維質を避け、高カロリーな食べ物を探していると、北海道のSさんと一年ぶりの再会。
一緒に朝食を食べながら、装備やレースプラン等の話で盛り上がる。
(昨年も朝食をご一緒した。)

ホテルを出発し、駐車場に着いたのが9時半頃。
受付は10時からだったが、少しでも準備を早めにしたいので、駐車場から瑠璃光寺にある受付に向かう事にした。

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この道を通ると、「ついに来た!」という感覚になる。
ドキドキワクワクが止まらない(笑)

空はピーカン、日光が身体に突き刺さり暑い。

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今日がレース2日目(明日)だったらキツかっただろうけど、天気予報では明日は「曇り時々雨」。

走りやすい天気になればいいなぁ。
(期待は見事に裏切られたが・・・笑)

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9時40分頃に受付に到着したが、まだ準備中だった。

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前で待っていると、N君が受付にやってきた。

準備が整うまでの時間つぶしにと、ある方が三線を弾いて歌ってくれた。

その間に受付の準備も整ったので、ゼッケン等を受取り車に戻る。

戻る途中のコンビニで買った「冷やしうどん」を食べ、ザックにゼッケンを付けた後、説明会のある15時まで仮眠する事にした。
(来年は、この時点で足裏のテーピングを済ませておこう。)

結局寝る事は出来ないまま、14時半を過ぎたので説明会のある教育会館へ向かった。
が、今年からチェックシートは説明会の会場で配付されることになったため、ゼッケンナンバーの分かるものを持ってこないといけないとの事だった。

慌ててゼッケンワッペンを取りに車に戻る。

と、その途中に前から来る女性に、「ゆずぽんさん!」と声を掛けられた。
昨年の萩250で、幾度とコース上で会い、お話もした茨城のIさんだった。

一年ぶりの再会。

説明会の会場前では、makoさんともお会いすることが出来た。

こうやって、いろんなランナー達と再会出来るのが、萩往還の魅力でもある。
まるでランナーの同窓会(笑)

15時になり競技説明が始まる。

まず最初に、10回完踏者の表彰。

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10回も250㎞を走るなんて、最初の頃は信じられなかったが、僕も既に5回完踏・・・気が付けば折り返し地点は過ぎている。

なんとか今年6回目の完踏をしたいものだ。

次に、最年長ランナーの紹介。

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男性最年長ランナーの御年はなんと76歳!

そして、マイクを向けられ発した言葉が

「おかげさまで、毎週でもフルを走れる身体になりました」

だった・・・いやホント、凄すぎる(笑)

あの歳まで走り続ける事が出来たら幸せだろうなぁ・・・。

次にコースとルールの説明。
今年はコース変更もあり詳細な説明があった。

また説明の中に、昨年起きた「ある事件」のことにも触れていた。

140㎞の部のランナーの話だが、チェックポイントでのチェックを忘れたままゴールしたため、完踏が認められず、それにキレて椅子を投げたり、スタッフに殴りかかったりしたという事件だ。

この事件について深く語ることは特定の個人への攻撃になってしまいそうなので、ここでは言及を避けるが・・・とにかく最近はウルトラマラソンでもマナーの悪いランナーが増えてきている気がする。

100㎞マラソンでも、エイドにゴミ箱があるにも関わらず、ポイポイと紙コップを道端に捨てながら走るランナーをよく見かける。
そんな時は必ず、そのゴミを拾って、捨てたランナーを追いかけ、「落としましたよ?」と満面の笑顔でゴミを返してあげる事にしているが(笑)

さて、話は戻り・・・

そんなこんなで、説明会は例年より長く、終わったのが16時過ぎ。
急いで車に戻り、最後の準備にかかる。

ほとんど準備を終わらせていたつもりだったが、足裏のテーピングがまだで、狭い車の中では普段より時間が掛かってしまった。

準備が終わり時計を見ると17時を過ぎていたので、慌ててスタート地点に向かう。

スタート会場である瑠璃光寺に着くと、既にたくさんのランナーが並んでいた。

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今年は第一ウェーブに陣取って、スタートから飛ばしていくつもりだったのに・・・。

スタートまではまだまだ時間があるので、立って待っていると、前の方から「〇〇さん〜」と僕の本名を呼びながらOさんがやってきた。
久々の再会、がっちりと握手。

聞くと、今年は250㎞の部の申込が間に合わず、70㎞の部に参加するとの事。
でも、ついつい250㎞の部のスタートを応援しに来てしまったとのことだった。

今年はOさんになんとか追いついて少しでも一緒に走りたいと思っていたので、参加されないのがチョット残念だが、エールを頂いたことで力が沸いてくる。

18時になり、「エイエイ、オ〜!!」のかけ声と共に、第1ウェーブがスタートしていった。

だいたい2分毎に、次々と50人ほどのランナーがスタートしていく。

遂に僕の属する第5ウェーブの順番がまわってきた。

「エイエイオ〜!!」のかけ声と共に、拳を高々と挙げスタート。

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時刻は18時8分、250㎞の長い長い旅が始まった。



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コメント

おかえりなさい(^^)/
お待ちしておりました(笑)
仕事や連戦でお忙しいので大変でしょうけど、こちらでもマイペースでのご完踏をお祈りしております(^^)
私の方は今回初完踏してみて、改めてゆずぽんさんの過去のブログを読み直すと、景色や深みが全然違って見えました。なので、また全部読み直そうと思います。(笑)
ゆずぽんさんのブログのおかげで、初参加なのにすごく充実した旅になりましたので、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました♪

ゆずぽんさん、
6回目の完踏おめでとうございます。
萩が全勝なんてもの凄い事です。

今年もできれば少しでもお話したかったので残念です。

虎が崎で折り返していらしたゆずぽんさんをお見かけし
私はテンションがあがりました。

萩は知ったお顔に出会うと力が湧いて
気持ちと身体が軽くなりますね。

ゆずぽんさんにとって今年はどのような萩だったのでしょうか?

ブログ更新、楽しみにしております。

>すももパパさん

萩往還250㎞、お疲れ様でした^^

そして素晴らしいタイムでの完踏、おめでとうございます!

僕も初参加の時は、先輩ランナーさん達のブログを読み漁ったおかげで、ギリギリ完踏することが出来た経験があるので、少しでも誰かのお役に立てたならすごく嬉しいです!

ブログの完踏・・・頑張ります^^ノ

>茨城のIさん

萩往還、お疲れ様でした!

ありがとうございます^^
なかなかタイムは縮まりませんが、何とか完踏だけは死守してます(笑)

確か・・・虎ヶ崎の往復区間の、笠山入口からチョット進んだところですよね?!

あの時はフラフラ状態で、しかもよく見えなかったせいもあって、手を振って挨拶が出来ませんでしたが、Iさんかなぁ・・・って思いながら道の反対側を見てました(笑)

今年こそ、次のレースまでにはブログを完踏させたいと思っています^^

(2014年も下書きは終わっているので、2015年が書き終わった後に完成させる予定です・・・笑)

交差点で声がけさせていただいた者(A160)です。私も昨年140を走り、今回初めて250にチャレンジさせていただきました。

2年前に萩往還へ出ようと思ったのも、このブログに出会い、超長距離走の魅力に引き込まれたからです。

説明会も斜め後ろにいらっしゃるのを拝見し、本物だ!と嬉しくなっていたのですが、実際走っている間に少しだけですがお話させて頂き光栄です。

私は、ゆずぽんさんのブログ情報を参考に、練習、準備に活用させていただき、また宗頭からは、ベテランランナーさんに引っ張ってもらいで、なんとか38時間15分で走り切れました。

ひとえにゆずぽんさんのおかげです。
この場を借りてお礼申し上げます。
これからも楽しいブログを楽しみにしています。またどこかで、ご一緒できましたら幸いです。

>すぎさん

(コメントはご本人様の意向により非表示とさせて頂いてます)

萩往還、お疲れ様でした^^
ありがとうございます。ブログもしっかり完踏させなきゃですね^^;

詳細なコメント、本当にありがとうございます。
読みながら、凄まじい葛藤の中で前へ進まれてたんだろうなぁと本当に感動しました。

特に宗頭での休憩をほとんど取らずに、あの「魔の区間(宗頭〜玉江駅)に向かって真夜中出発するのは、想像を絶する覚悟がいると思います。
(おそらく同じ状況なら、僕も含めてほとんどのランナーが宗頭でリタイヤを宣言しているでしょうね^^;)

残念な結果に終わりましたが、それが来年への参加(リベンジ)に繋がったというのは、同じ萩ランナーとして嬉しい限りです^^

MAP、お役に立てて嬉しいです!
あの新大坊までの明け方の峠越えで、他のランナーに水を分けてあげたなんて、そのランナーにとって、すぎさんはまさに命の恩人でしょうね^^

僕もいまだに地図を見ながら進んでいます。コースアウトの心配もさることながら、MAPを見ながら歩を進めていくというのが、オリエンテーリングみたいで楽しいので(笑)

えびだい、参加されるんですね!
是非、ゼッケンナンバーを探してお声を掛けさせて頂きます^^
僕も見付けて頂いたら、是非声を掛けてくださいね!

>愛知のJさん

完踏おめでとうございます。
し、しかも・・・初完踏でサブ40(38時間代)という素晴らしいタイム!!

サブ40を目指し続けている僕としては、心の底から尊敬します!

説明会の時は、少し熱があり「ぼ〜っ」としてたので、何だか恥ずかしい限りです^^;

ブログ、せっかく楽しみにして頂いているのに、更新も遅く申し訳ございません・・・頑張って瑠璃光寺向かって更新します!(笑)

こちらこそ、またどこかの大会でご一緒出来る日を楽しみにしています!

毎年楽しみにしております。岡山のドクターMこと健康太郎です。ついに2015年バージョン連載開始ですね。自分自身でも、このようなブログがかければと思っているのですが、なかなか筆が重いのと、ゆずぽんさんほど上手にかけないのとで、実現しておりません。ランナーとしても、筆まめな点でも、ゆずぽんさんを尊敬しております。
ブログ上での完踏も楽しみにしております。

>健康太郎さん

訪問ありがとうございます^^

また、今年の往還道では本当にお世話になりました!
今回の後半の(奇跡の)盛り返しは、偏に健康太郎さんと一緒に走ることが出来たおかげです。

早く日記の中で健康太郎さんにお会いするとこまで辿り着き、あの時の心中(感謝の意)をお伝えすべく、頑張って更新します~(´▽`)/

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