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2015 萩往還マラニック 250㎞ 5

【俵島CP】98.5㎞
3日 7:03(7:44)

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ザックを背負ったまま背中からチェックシートを取り出し、3つ目のパンチを入れる。

辺りを見渡してみるが、軽トラックは見当たらない。
やはり今年も、俵島名物「おばあちゃんエイド」はなかった。

初めて萩250に参加した5年前から一昨年まで、ここ俵島で毎年軽トラックで私設エイドを開いてくれていたおばあちゃんには大変お世話になった。

大浦港で水の補給を忘れ、脱水症状寸前のところを救われたこともある。

ご高齢ということで昨年からエイドは無くなってしまったが、元気でいらっしゃるという事だ。
(長い間、ランナー達を見守って頂きありがとうございます。)

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この俵島CPは、スタートからほぼ100㎞の地点。(正確には98.5㎞)

ここを12時間で経過(6時到着)することが、自分の中では「サブ40」達成の一つの目安だったが、既に1時間もオーバーしている。

それでもPBより40分近くアドバンテージがあることと、なんと言ってもあの足裏痛が出ていないことで、望みを繋いでいる。

PBを出した一昨年も、このあたりから足裏痛が出始めて大幅にペースダウンした記憶があるので、ここでペースダウンしなければ、9.3㎞先の川尻岬までの区間で一気に貯金を増やせるかも?

そんな期待をしつつ、俵島CPをスタートし、さらにアップダウンを進んだ。

100㎞地点を越えた辺りから、長い下り坂が始まる。

一気に下り降りるにはあまりに勾配がキツく、脚にダメージを溜めないようにペースを落とし慎重に下った。

坂を下りきり、俵島周回起点に到着。
ここを左折し、今度は往復区間の復路を進むことになる。

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俵島周回を終えたというのは精神的にすごく嬉しいが、身体的にはさすがに疲労が溜まり始めており、全身がグッタリ感に包まれている。

この海沿いのフラットな道で一気にタイムを取り戻したいが、気持ちに反してペースが上がらない。

起点から少し進んだところで、前から見覚えのあるランナーが走ってきた・・・岡山のDr.Mさんだ!

Mさんとは、一昨年の萩250で「仙崎公園〜宗頭」の苦しい区間を共に走った戦友。

昨年は鯨墓往復ですれ違っただけ。
(油谷中学校でチラッとおお見かけしたが^^;)

とにかく一年ぶりの再会だ。

「おおおおおお!」

と、両手を振りながらハイタッチ。

すれ違いざまに一瞬言葉を交わしただけだが、

「今年は会えましたね!」
「完踏目指して頑張りましょう!」
「また、旅路をご一緒出来るといいですね!」

など、色んな思いを伝え、また伝わってくる。

・・・萩250はウルトラランナーの同窓会・・・

ホント、この形容に尽きる(笑)

このMさんとの再会のおかげで、少し元気が出てきた。
あれほど重かった脚が軽くなっている。
(何回も繰り返して言っていることだが、心と身体の繋がりって本当に不思議だ)

なんとかペースを取り戻し、すれ違う往路のランナー達とエールを交わしながら進む。

往路で寄った私設エイド前には数人のランナーが居たが、今回はさすがに勇気がなく寄れず・・・(笑)
(コメントで教えて頂いたのだが、誰でも利用できる普通の私設エイドだった^^;)

港に紙パックの自動販売機があったので、牛乳を探したが見つからず、、、しょうがないのでコーヒー牛乳を購入。

長距離を走ると、何故か無性に牛乳が飲みたくなる。
100㎞マラソンの後では、いつも牛乳1リットルくらいをガブ飲みするくらい(笑)

それだけ身体が欲するということは、長距離を走ることによって牛乳に含まれる何かの栄養素が欠乏するんだろうか?

大浦港を通過し、緩やかな坂を上り、平坊のT路を右折。
少しずつ、すれ違う往路のランナーが増えてきた。

走りながら、この先の農協三叉路にあるスーパーで何を食べようか考える。
毎年、果物やトマト、牛乳、あと暑い日はアイスクリームを買っている。

「食べ過ぎるとお腹が重たくなるし、時間ももったいないから今年は牛乳だけにしておくかぁ」

なんて考えつつ、三叉路に到着。

スーパーは・・・・まだ開いていなかった。
時間が早すぎたみたい。

仕方なく、スーパー横の自動販売機で水を補給。

丁度とんとん拍子さんともう一人ランナーさんが休憩していた、水で顔を洗いながら暫しお喋りする。

さて、ここから川尻岬までは、(一部フラットな区間もあるが)ほぼずっと登りが続く区間。

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例年はこのあたりで足裏痛が酷くなる。一昨年も確かこの辺りから痛くなってきた。
が、今年はその兆候は全く無し。

スタートしてここまで、フォアフット着地を貫いているのが効いているのか。

実際はフォアフット着地というより、着地後もほとんど踵を浮かせているような状態で走っている。
そのおかげで、足裏の血行不良が回避出来ているのだろう。

ただこの走り方は、脹ら脛(アキレス腱上部あたり)にメチャメチャ負荷がかかる。
が、この部分は何度も故障しながらも練習で散々鍛えてきたつもりだ。

数週間前の奥出雲ウルトラで、100㎞走ったくらいは平気な事は実証済みだが、250㎞ともなるとさすがに心配・・・ゴールまで無事もてばいいが。

そういや心配していた天気も、旧油谷中学校を出発して以来ずっと小雨が降ったり止んだりしているが、今のところ大崩れはしていない。

最初は、雨が降ればシェルを羽織り、止んだら脱いで・・・と繰り返していたが、雨に濡れてもさほど寒くも無いので、いちいちシェルを羽織るのはやめた。

木々に囲まれた坂道を登る。
この木々達が、晴れた日は日光を遮り、雨の日は傘代わりになってくれたりもする。

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(↑昨年撮影した写真)

いままではこの区間、足裏痛を耐えながら進んでいたので嫌な思い出しかなかったが、今は景色を楽しむ余裕さえある。

坂を登り切り、T字路に到着。
左折し、川尻岬へ向かう。

ここから川尻岬までは1㎞弱は急激な下り坂。
ここでも脚を壊さないようにソロソロと下った。

前から食事を終えたランナーが坂を登ってくる。
復路は急激な登り坂なので、当然に皆歩いている。

坂を下り終え、川尻岬CPに到着。
時刻は8時19分、PBよりジャスト1時間早い。

この区間で、かなりのタイムを取り戻すことが出来た。
足裏痛が出ていないことが、ペース維持に繋がっているんだろう。

あと農協三叉路のスーパーがまだ開いておらず、休憩のロスタイムが無かったことも大きいかも^^;

ホントのところ、ここ川尻岬までで2時間くらいの貯金を作りたいと密かに目論んでいた。
宗頭到着の時点で3時間の貯金という「サブ40計画」を確実に実行するためには、序盤はそれくらいのペースが理想と思っていたのだが、結局1時間のアドバンテージしか出せていない。

こんな調子で宗頭文化センター(176.2㎞)までで2〜3時間の貯金を作れるのだろうか・・・いや、まだまだペースアップのチャンスはあるはずだ。

【川尻岬CP】107.8㎞
3日 8:19→8:36(9:19→9:34)

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旧油谷中学校CP以降、チェックポイントが続く。
4つ目のチェックと記帳を済ませた。

自動販売機でジュースを買い、食堂に入る。
店のお手伝いをしていた小さな女の子に食券を渡した。

例年必ずと言っていいほど食事エイドでは大盛りを注文しているが、今回は注文せず。
食欲が無いというわけではないが、食事後のペースダウンを避けるため、意識的に1回の食事量を減らすようにする作戦だ。
(この作戦、ほとんど意味が無かったので、来年は大盛りを食べよう・・・笑)

少しでも胃腸に掛ける負担を軽くしたい。

カレーが運ばれてきた。

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初めて食べる「普通盛り」、思ったより量が少ない・・・いつも通り大盛りにしておけばよかったと既に後悔(笑)

ペロリと食べ終え、出発前に食堂から少し離れた場所にあるトイレへ向かう。
(この先、千畳敷まではトイレが無いため、必ずここで寄るようにしている。)

食事とトイレ休憩合わせて17分の休憩の後、川尻岬を出発。

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次なる目的地は、10㎞先の立石観音。
この立石観音手前には、大きな峠がある。
あのアップダウン・・・過去、苦しんだ経験しか無く、思い出すだけで憂鬱だ。

逆に言うと、それなりのペースで進むことが出来たら、かなりの時間短縮に繋がるだろう。

そんなことを思い巡らしながら、ついさっき下ってきた坂を登った。
往路とは逆に、足首が痛くなるほどの急な登り坂。

と、前からウェストポーチだけ装備したランナーがやってきた。
北海道のSさんだ。

すれ違い様に

「あれ?調子悪い?」

と聞かれた。

というのも、朝食をご一緒したとき、「理想は、序盤から飛ばして、川尻岬には7時くらいには到着したいなぁ」なんて話をしていたからだろう。

「いえいえ調子は悪くないですよ〜。一応、PBより1時間早いです。」

と、さらに

「是非、追いついてきてくださいね!」

と言い残し、先に進んだ。

木々に囲まれた坂を黙々と登り切り、日吉神社を通過。

ここから急激な下り坂が始まる。

右手を見ると、遠くに海が見える。
川尻漁港だろう。

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あの遙か彼方にうっすら見える島影は、もしかして鯨墓のある青海島だろうか?

ここで一人のランナーに追いつき、話をしながら坂を下った。

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初参加ということで完踏出来るか心配していた。
(このペースならきっと無事完踏されているだろう。)

それにしても、この下り坂は急激過ぎる。
大げさな表現では無く、走って下ると本当に膝が外れそうだ。

ソロソロと坂を下りきり、漁村を通過。
犬を連れたおばちゃん達が

「頑張ってね!」

と 応援してくれた。

犬も「ワンワン!」とエールを送ってくれている(気がする)。


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川尻漁港に到着(9:13)

すぐにオアシス(私設エイド)発見、一目散に駆け寄った。

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「頂いて宜しいですか?」と声を掛ける前に

「遠慮なくどうぞ〜」

と言ってもらえたので、ジュースを1杯頂き、冷水で冷やされたプチトマトに手を伸ばし、1粒だけ口に放り込む。

「うぉ〜美味しい!!」

と、つい叫んでしまうほど。
フルーツのように甘くて、それでいてほんのりと酸っぱさも残っており、とにかくめちゃめちゃ美味しい!!

「いくつでもどうぞ〜」

との事だったが、後続のランナー達の事も考え、2粒だけで我慢することにした。

漁港を通過、左手に海を望みながら道を進む。

またもや小雨が降ってきたが、すぐに止んだ。

それにしても不安定な天気。
これくらいの小雨なら涼しくて気持ちいいが、天気が崩れて大雨になると厄介だろうなぁ。

かつてはエイドだったらしい「シーブリーズ」を通過し、暫く進むと徐々に道が登り基調になってきた。

ついに「立石観音手前の峠越え」が始まってしまった。

萩250のコース中盤では、この先の千畳敷の登りがキツくて有名だが、個人的にはこの立石観音手前のアップダウンの方が苦手。

勾配自体はたいしたことはない。
恐らく 「この後、千畳敷の登りが控えている」という精神的な影響が大きいのだと思う。

早くこの区間を越えたいという一心で、ペースを落とさず坂を登る。
気持ちを紛らすため、歌を口ずさみながら進んでみたりもした。
(意外と効果有り?笑)

今年はまだ足裏痛が出ていないので、大きくペースダウンすることなく進むことが出来ている。

そろそろ峠かなぁ・・・という期待を3回ほど裏切られつつ、ようやく峠に到着。

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1㎞チョット続く急坂を下り、海沿いの道に出た。

遠目に大きな岩が見える・・・立石観音だ。

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時刻は9時59分、PBより1時間9分早い。
この区間、ペースダウンすること無く、さらに10分近くの貯金を作ることが出来た。

よしよし、この調子で少しずつでもアドバンテージを積み上げていこう。

【立石観音CP】117.8㎞
3日 9:59(11:08)

売店前で数人のランナーが休憩している。

チェックシートに5つ目のパンチを入れた。

売店の前の自動販売機で、「つぶつぶオレンジ」を発見。

何年振りだろう?
あまりに懐かしく、嬉しくなって一気飲みしてしまった(笑)

売店に入り、アイスクリームを探す。
ソーダ味のキャンデーと、かき氷のレモンかイチゴで迷ったが、結局イチゴ味のかき氷(袋入り)を買った。

それほど暑くはないのでアイスクリームを特に食べたいと言うわけでじゃなかったが、毎年ここに到着する頃にはアイスクリームが売り切れていて、食べたくても食べられなかったという経験からか、どうしても購買欲を抑えることが出来なかった^^;

かき氷の袋を片手に、ほぼ無休憩で立石観音をスタート。
一昨年はここで寝転んで10分ほど休憩したので、これでさらに貯金が増えたかな?

さて、次なる目的地である千畳敷までは、たった7.7㎞。
が、強烈なアップダウン(ほとんど登りだが)が続くため、僕の脚では調子が良くても1時間半以上はかかるだろう。

かき氷をかじりながら、テクテクと坂を登る。
この袋入りのかき氷・・・手は冷たいし、つぶつぶオレンジのせいでお腹もチャプチャプ・・・既に買ったことを後悔。

坂を見上げると、4人組のランナー達が前を進んでいた。

そいうえば、この4人組(男性1人、女性3人)ランナー達とは、俵島あたりから何度も前後しながら進んでいたっけ。
ワッペンの名前を見ると、女性ランナーの一人はウルトラの世界では超有名な大阪のMさんだった。

このランナーさん、萩250ではサブ40(サブ38?)の常連。
てことは、このペースでも40時間切りを狙えるって事だろうか・・。

ちょっと嬉しくなりやる気が出たものの、この坂ではそう簡単に身体は反応してくれない。
登りでは全く走ることが出来ない。

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ようやく坂を登り切り、すぐに下りが始まった。

せっかくここまで登ってきたのに・・・このまま千畳敷まで一気に登らせて欲しい。

このあたりだったろうか、道路脇に車が止まっており、なにやらテーブルの準備をしているのが見えてきた。
どうやら私設エイドの準備中らしい。

近づくと

「今到着したばかりなんです。これからエイドを設営します。」

との事だったが、すぐに飲み物とウインナーを準備してくれた。
(わざわざ準備して頂き、ありがとうございましたm(_ _)m)

この私設エイド、2年前から毎年この場所でお世話になっている。
千畳敷アタックに備え、水分とエネルギーを与えてくれるまさに「千畳敷のオアシス」

あ、そういえば確か2年前も、僕がエイド最初のお客さんだった(笑)

「ごちそうさまでした!毎年ありがとうございます!!」

とお礼をいい、私設エイドを後にした。

坂を下り切ると、再び登り・・・つ、つらい。
登りも下りも全くペースが上がらない。

「しゃがみ込んで休憩したい」という衝動に必死に耐えた。

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なんとか津黄峠を越え、千畳敷への分岐に到着。(11:10)

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左折すると、目の前にアノ坂が・・・。
ついに千畳敷へのアタックが始まった。

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当然、走ることなんて出来ず、一歩ずつ脚を前に出すだけ。

(ちなみに、36時間を切るような上位のランナーは、ここ千畳敷の坂も走って登るらしい・・・まさに超人。いつの日か僕にもそんな日が来るのだろうか。)

2㎞先の頂上を目指し、ひとり黙々と坂を登った。

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周りにはランナーは居らず、話をして気を紛らす事も出来ない。
こうなると余計に時間が経つのが遅く感じる。

坂の頂上が見えてきて一瞬喜んだが、再び登りが始まった。
足首に疲労が溜まりだしたのか、ジンジンと痛い。

早く千畳敷で休憩したい・・・。

坂を登るにつれ、どんどん風が強くなってきている。

今は身体が火照っているので気持ちいいくらいだが、脚を止めると一気に身体が冷えてしまいそうだ。

左上方から「ゴォォ〜」という音が聞こえてきた。風車が風を切る音。
これが聞こえてくると千畳敷は近い。

と、すぐに駐車場入口が見えてきた。

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右折し、駐車場の坂をさらに登り、千畳敷チェックポイント(125.4㎞)に到着。
時刻は11時34分、PBより1時間16分早い。

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立石観音から千畳敷の7.7㎞で、ほんの少しだが貯金が増えた。
まぁ、ペースアップしたというより、立石観音での休憩が短かっただけだろうけど^^;

この調子で、宗頭文化センター(176.2㎞)までに3時間のアドバンテージを稼ぐことが出来ればいいなぁ。。

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コメント

こんにちは。
遅くなりましたが萩往還250kお疲れ様でした。
ブログの更新ごとに楽しく読ませていただいています。
あっという間に今週はえびだいですね。
楽しんで来てくださいね^_^

>ユウさん

ありがとうございます^^

せっかく楽しみにして頂いているのに、いつもながら更新が遅くて・・・今年こそ、えびだいまでに完成を目指していましたが、まだまだ終わりそうにありません^^;

はい!
今週末のえびだい、思いっきり楽しんできます(´▽`)/

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